9ヶ月にわたって見続けた「学校選択制・二学期制」のゆくえ。学校改革審議会から「時期尚早」の答申が出されたことは皆さんもご存知のことですが、昨日(10月26日)はその答申を受けての教育委員会が開かれました。

市民の多くの「導入反対」意見を受けながら何度も「導入すべき」へ流れを変えようとする力が度々働いて私たちをハラハラさせた審議会。それでもやはり民意が反映された答申となったことに安堵したもののこれまでの流れからしても安心できない。

教科書採択の教育委員会や学校改革審議会の70名からの傍聴者がうそのようにたった4名の傍聴者。

委員長から答申の要旨が説明され、審議。以下はその中での教育長の発言です。

「<時期尚早>という答申は真に異例。<導入すべき>または<導入すべきではない>の答申が普通。これはとらえ方でどちらにでもできる答申である。事務局としては文字通り、現時点では早いと受け取った。答申を受けて事務局で推進チームをすでに立ち上げている。答申に上がってはいない審議途中で出た意見、問題や答申にも上がっている校区の弾力的運用なども洗い出して、すぐに取り組めるもの、長期で取り組むことなどに分けている。」

やはり・・・・。心配の種はつきないようです。答申の第3章、今後の宝塚市の教育の在り方の最後に「宝塚市における現在の教育問題の改善を具体的に推進するため、本審議会で出された意見及び本審議会や教育委員会に寄せられた意見を無駄にさせないためにも、新たに専門委員会的なものを設置して学校改革・教育改革を強力に推進すべきである」とある「専門委員会的なもの」は事務局のチームのこと?みらいネットが請願で出した「根本的に学校改革を考える継続的な審議会」ではなかったの?答申には「改革のために教育委員会は学校現場としっかり連携し、保護者や地域の力をかりて知恵を出し合い取り組むべき」とも書いています。再び市民不在のところで勝手に決めていくようなことがあってはならないのです。委員会としての結論は「答申を受けて積極的に学校改革をすすめる」で意見一致でしたが、かなり含みをもった結論です。すっきりしない会でした。

教育長はこうも発言していました。「情報公開は当たり前、教育委員会としては積極的にしていく」と。市民としてこれからも気をゆるめず、しっかり見ていきましょう!