　前回まで、「ベルメウスの時代」で新しい視点のスピリチュアルをお届けしました。

今回は、そんなスピリチュアル感覚を使い、ヒーリング、オーラリーデイングをやらせていただく中で見つけた、スピリチュアル能力を身に付ける手法やそれらを実践した方々のお話しをさせていただこうと思います。

そして皆さんにもスピリチュアル感覚を感じていただき、生活に活かしていただければ幸いだと思います。

　この本は1997年に出版されたものに一部加筆、修正してお届けします。

　尚、この文章にはヒーリング的な内容が記されている部分がありますが、決して医療的な治療などではなく、あくまでスピリチュアルなヒーリングのお話しであることをご理解下さい。

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●考え方の違いが運の違い

　予測を行っていると、いろいろなことが見えて来ます。

　運命という問題もそのーつです。

　何かがうまくいかなかったとしましょう。すると、「運命だから仕方ない」と言う人がいます。昔から変わらず占いは人気がありますが、私の知人で占い師から次のように言われた人がいます。「それがあなたの運命なのだからしようがない。努力してもムダです」。

　「人間は結局、運命から逃れられない」と堂々と書いている本もあります。

　「アカシック・レコードなどがあり、すべての運命は決まっている」「私はそれを読めるので、私の言うことが正しい」という方もいます。

　それぞれ、何らかのチャネリングを感じたのでしょうが、解釈はいろいろです。

　果たして人間の未来が、努力や選択の自由もなしにすべて定められているものなのでしょうか。

　もし悲観的運命論に囚われている人がいるなら、私は言いたいです。

　「すぐに考え方を変えてください。あなたのマイナス思考の波長が、マイナスの運を呼び込むのです。プラス思考のエネルギーの波長で、良い人や良い縁との出会いを呼び込めます。あなたの努力と選択次第で、幸せな未来は創っていけるのです」

　人の一生が初めから決定されていることはありません。人間の自由な選択で、どんどん未来は変わって行きます。良い方向に選択をしていけば、より幸福な人生をつかめます。

　「未来が決まっていない」ということについて、私はある実験をしたことがあります。

　道を歩いていて、初めて来た道なのに「この光景は、どこかで見た」と感じることがあるでしょう。

　よく考えてみると、夢に見た光景とそっくりだったと言う経験は誰にも一度や二度はあると思います。講演の中で、「正夢をみたことがありますか」と尋ねると、結構いらつしゃる。この正夢が、予知夢である可能性が高いと思います。

　アカデミーのメンバーで、予知夢をよく見る女性がいます。特に事故の夢は必ずと言っていいほどの的中率です。

　彼女は「友達がどこの交差点で、どういう状況の時に事故になる」というはっきりした夢を見ます。友達に「いつか事故になるから、気をつけたほうがいいよ」と忠告するが、たいていは「縁起でもないこと言わないで」と一笑に付されてしまうそうです。

　しかし、一週間かーカ月以内には、その夢の通りになることが多いそうです。そういうことが続けて起こり、彼女自身「自分には予知できる能力がある」と思い始めていたある日、真っ青な顔をしてご相談にやってきました。

　「今度は私自身の夢を見た……」と言うのです。よく聞いてみると、「雨の降っている夜に、交差点で私が事故に遭い、大けがをする」という夢だったようです。

　私のアドバイスは、「わかりました。未来を変えられるかどうか実験してみましょう。これまでの夢では、一週間かーカ月の間に事故が起こっています。ですから、今回起こらなくするには、最低ー力月間、そういう状況をつくらなければいい。つまり雨の降っている夜には、絶対その交差点を通らないことにしましょう。そうすれば大丈夫だと思います」

　彼女は忠実にアドバイス守りました。そして、ついに事故は起きませんでした。彼女は今でもピンピンして、相変わらず予知夢を見ては友人に忠告し、感謝されています。

　もちろんこの一例だけで「未来が決まっていない証拠」とは言いませんが、ここから一つ言えることがあります。

　つまり、未来に起こることは、１００％決定されているということはない！　ということです。

　確かに、「起こるかもしれない可能性」はあります。しかし人間は、それを察知して回避できる能力もあるのです。

　ちょっと難しくなってしまいますが、「少しでも選択の余地があるということは、決定的に未来がすべて決まっているのではない」ということ。そして、「未来が決まっているのだとしたら、その選択の余地ということはどう考えるべきか」という疑問が湧いて来るということです。

　今晩何を食べて、右足から歩くか左足にするかということまで１００％決まっていることはないのです。（運命論者に言わせると、実はこれも「決まっていることで、それを自由に選択していると勘違いしている」ということになってしまいますが……）

　人間には自由があります。自由があれば、未来も運命も流動する。すなわち１００％決定されてはいないのです。

　「予知」とは、「予め知る」という意味です。ですから私は」」ほとんど「予知」という言葉を使いません。余地ではなく「予測」なのです。

　未来に起こることをある程度予測することは出来ます。これがチャネリングの技術であり、オーラ・リーディングの手法です。集団や自然のオーラを読み、進みそうな方向を予測します。

　私が毎年行っている「年間予測」はこの手法を用いています。

　ただ、人間には自由な選択肢があり、その他の様々なファクターが複雑にどう絡んでどう変わるか難しいのです。それは「間然に決まった未来」というものが存在しないからです。

　ですから「予測が外れる」ことも起こり得ます。

　「事故」の未来予測は可能です。

　しかし、予測によってそれを事前に認知し、回避するという選択をとったために、事故は起こる可能性は下がります。前出の彼女の場合は、本人の努力によってを未来予測をあえて外しました。そういうことも可能なのです。

　人間は自らの意志で、「未来も運命も選択できる」と断言しておきましょう。

　不幸を回避することも、幸福をつかむこともできるのです。

　人間は決して運命に縛られることはありません。

o be continued

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超呼吸法 Vol.27【運命はかえられるか!?】