2 生体エネルギーの原理

●生体工ネルギーの特徴

　「生体エネルギーと霊はどう違うのか」とよく質問を受けることがあります。

　霊といえば普通、私たちがよく耳にするのは、

　・人間が死を迎えると霊は肉体から離れ、霊界に行く

　・そして輪廻転生を繰り返して存在を続ける

　などの話です。

　生体エネルギーは、もちろん「霊」と考えてもよいと思います。

　しかしながら、霊については、現在「宗教的な定義づけ」のようなものが主流となっていて、「地上で悪い行いをすれば地獄に行く」とか、「恨みをもった霊が子孫にたたったりする」というような存在として考えら場合が多く在ります。

　しかし生体エネルギーの本質は、そのような霊の概念とはまったく違うものなのです。

　生体エネルギーは、純粋に生命力のある「エネルギー」としての存在なのです。

　以下にその特徴を列記してみようと思います。

①生体エネルギーの発生

　Aという人物がいるとします。

　Aさんには、自分自身をコントロールするオリジナルの「中心となる生体エネルギー」が存在します（図1) 。

　この中心となる生体エネルギーを他のものと区別して「メイン・コントローラー」と呼ぶことにしましょう。

　この生体エネルギー＝メイン・コントローラーは、Aさんが胎児として母体に宿った瞬間に発生します。すなわち男女間で受精が行われ、二つの個別の性質を持った細胞がまったく新しい個性としての胎児として細胞分裂を始めた時に、新しい「生体エネルギー」としてその存在を主張し始めるのです。

　そして生体エネルギーは、各自それぞれ独自の波長を持っています。

　人間は、「その発生と同時に肉体と生体エネルギーを持ち」、「個別の周波数を持つ」のです。

　この「周波数」は人によって違っており、これが人間における個性の基本となります。

　「人間という種になる波長帯」の中にも何種類かの周波数区分が存在していて、それぞれの人間がそのいずれかに当てはまっているのです（種類はおおよそ１２種類と見られ、占星術、干支による占い、星の配置等による運勢論等はこれを基に創造されていると考えられます）。

　さて、Aさんが母体を離れ（出産）、一個人としての生命の活動を始めた時、Aさんと同じ波長を持つ、すでに過去に肉体を失った、他の生体エネルギーがAさんに合体します。

　すなわち、Aさんという人物は、自分自身の生体エネルギー（メイン・コントローラー）のもとに、過去のさまざまな生体エネルギーが集合（合体）して、一つの新しい人間の個性として、新しい生活を始めるのです。

②一人の人間には多くの生体エネルギーが合体している

　つまり一人の「Aさん」という肉体には、「波長が一致」する、「過去にすでに肉体を失った」数多くの人々の生体エネルギーが合体している、ということになります（図2)。

　通俗的に「霊が取り憲く」という言葉がありますが、「合体」と「取り憑く」ということではまったく「現象」が異なります。

　「霊が取り憑く」という現象は、本来、「周波数の異なる」生体エネルギーが特殊な事情によって「間違って」入り込んでしまった場合を指します。

　反面、「合体」は周波数の一致による、自然な現象なのです。

③人間は人間以外のものに合体しない

　一般に、過去において肉体を持って生きていた人間がその肉体的生命をなくす、すなわち「死」を迎え、次の世に生まれ変わってくる時、「一つの魂がーつの肉体に生まれ変わる」のが輪廻転生と言われています。

　しかし人間は、その肉体と同時に発生した本人のメイン・コントローラー（すなわち、「主たる生体エネルギー」）の波長を中心に、数多くの他の生体エネルギーによって成り立っているのですが、先ほどの「一肉体に一エネルギー」というような輪廻転生はしません。

　周波数が合えば複数の「合体」が可能だと考えられます。

　また、人間は「人間にしか生まれ変わらない」という原則があります。

　何故ならば、生命は「種による波長帯が異なるため」で、人間は人間という種にしか合体できないのです。

　「江戸時代に生きていたAという人が、現代社会にAという人に生まれ変わる」というような輪廻転生は、チャネリングによる生体エネルギーの理論からいえばあり得ないということになります。

④生体エネルギーの寿命はほぼ永久

　では、生体エネルギーと肉体の存在期間はどちらが長いのでしょうか。

　これは生体エネルギーでしょう。

　体の存在期間は、大体80年から100年くらい。これに比べ生体エネルギーの存続期間は「ほぼ永久」だと思える長さです。（註：詳細は、このブログの「ベルメウスの時代」をお読みいただければと思います）

　実感としてはわかりずらいと思いますが、例えば星の光を考えて見て下さい。

　空に輝く星の光は、実は何億年も昔の光が今地球に到達し我々の目に映っているわけです。光の波動が何億年も途切れずに地球に届く。

　生命のエネルギーもこれに似た感覚といえばちょっとは理解しやすいかと思います。

⑤すべての物質にはエネルギーが存在する

　すべて存在は、物質部分とエネルギー部分によって構成されています。

　つまり存在（分子、原子、素粒子……）とは、物質とエネルギーの融合体であると考えられます。

　人間も物質部分（肉体）とエネルギー部分（生体エネルギー）によって構成されています。

⑥波長が一致して、はじめて生体エルギーの合体が起こる

　Aという人間が死ねば、生体エネルギーだけが残ります。

　次にどこかでBという生命が誕生したとします。Aの生体エネルギーと、Bの生体エネルギーの波長が同じ場合は、Aの生体エネルギーはBの肉体に合体します（他にも多少の条件はあるようですが……）。

　Bにはすでに自分を司るメイン・コントローラーが存在しているので、合体後、Bという人間にはBのメイン・コントローラー＋Aの生体エネルギーがあることになります。

　Bが死に、肉体を失うと、Bの生体エネルギーと、Bに合体していたA生体エネルギーが空間に放たれます。

　そして今度新たに、Cという生命が誕生して、波長が一致した場合は、AとBの生体エネルギーは、Cという人間に合体することになります。

　ということは、Cという人間は自分自身のメイン・コントローラーの他に「AとBという二つの生体エネルギーを持つ」ことになるのです。

　このように次々に肉体と生体エネルギーが生まれ、死に、何回もの繰り返しを重ね、幾重にも重なり合ったものが、現在生きている人間という存在であると考えます。

to be continued

超呼吸法 Vol.16【生体エネルギー その特徴！】

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