　前回まで、「ベルメウスの時代」で新しい視点のスピリチュアルをお届けしました。

今回は、そんなスピリチュアル感覚を使い、ヒーリング、オーラリーデイングをやらせていただく中で見つけた、スピリチュアル能力を身に付ける手法やそれらを実践した方々のお話しをさせていただこうと思います。

そして皆さんにもスピリチュアル感覚を感じていただき、生活に活かしていただければ幸いだと思います。

　この本は1997年に出版されたものに一部加筆、修正してお届けします。

　尚、この文章にはヒーリング的な内容が記されている部分がありますが、決して医療的な治療などではなく、あくまでスピリチュアルなヒーリングのお話しであることをご理解下さい。

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●人間関係は生体工ネルギーが結ぶ

　先の例のB氏は何故、あのような不思議な現象を引き起こしたのでしょうか。

　それは人間の持つ、エネルギーの作用によるものなのです。

　B氏は商品知識もあり、営業の手法も身につけていました。

　そして何よりも、「人間にはエネルギーがある！」ということを良く理解していました。だからノルマに追われ、切羽詰まった時に「突飛な行動」と書きましたが、彼にとってそれは決して「突飛な行動」ではなかったのです。

　B氏は考えました。

　「自分のやっている仕事は決して人に迷惑を与えるようなものではない。世界の各地に旅行し、見聞を広め、楽しむことは人間にとって有意義なことだ。私は旅行をお売りし、お客様に素晴しい思い出をつくって欲しいと思っている。そして、お客様は旅行を楽しみたがっている。それぞれの意識が互いに求め合っているはずだ。昔から類は友を呼ぶという諺もある。それならば心の中で呼びかけてみよう。きっと通じる筈だ！」

　B氏はこのように考えたのです。

　そしてその試みは成功しました。

　人間はエネルギーを発しています。

　やる気のある人は「光輝いて」います。

　気品がある人を称して「神々しい」ともいいます。

　素晴しい活躍をしている人には「オーラがある」ともいうでしょう。

　人間は古来より人間の発するエネルギーに気づいていたのです。

　仏像には光輪というオーラの輪を背負っているものが多くあります。あれは仏にまで達した人間の素晴しいエネルギーが光輝くという象徴なのでしょう。

　私は自らの体験以後、多くの実例から人間のエネルギーの存在に気が付きました。

　それが私のヒーリング能力の源でもあり、先を読む予測のデータにもなっています。

　人間のエネルギーを感じ、読み取ることにより、それらの集合体である社会の動きを分析するのです。

　そのエネルギーを「生物たる人間のエネルギー」という意味で、「生体エネルギー」と名付けました。

　B氏の例をもっと詳細に説明すると、「旅行に関する専門知識を持ち、旅行に行って欲しいと思っているB氏の生体エネルギーが広く拡散し、旅行にいきたいと求めている多くの顧客の生体エネルギーに呼応し、引き合った」のです。

　カウンターに並んでいる営業マンの中で何故、突出してB氏を選ぶ顧客が多いのか。

　それは自分の仕事に関して豊富な知識と自信を持ち、何よりも旅行を通じて人々に楽しんでもらおうと意識しているからなのです。

　それにより生体エネルギーが広がり、オーラが輝き、B氏の雰囲気が広く伝わり、人が寄ってくるのです。

　勿論、まったく知らない他人が会社の電話番号まで感じて申し込んでくるわけではありません。知り合いの紹介ですとか、リピーターではあありますが、圧倒的にB氏は顧客が増え続けています。

　A社の例でも、実は成功の鍵はまったく同じ。

　商品知識が専門的でなく、会社のポリシーが一貫して営業に現われていなかったA社ですが、社員一丸となり、意識統一が出来上がっていくと、自然に意識が上がり、A社の特徴を醸し出し始めます。

　お客様側はそれを感じ取り、趣味や考え方が一致し、そして売り上げになっていくのです。

　生体エネルギーの知識がないA社の社員の場合でも、生体エネルギーを発しやすい環境をつくってゆくと上手くオーラが伝わります。

　私のコンサルティングは、この「人間関係をつくる生体エネルギーの働き」を中心に成り立っています。

　ちなみにA建築工業では、生体エネルギー理論に基ずく社員研修を行っており、現在も躍進中です。

to be continued

超呼吸法 Vol.13【人間関係とエネルギー】