　前回まで、「ベルメウスの時代」で新しい視点のスピリチュアルをお届けしました。

今回は、そんなスピリチュアル感覚を使い、ヒーリング、オーラリーデイングをやらせていただく中で見つけた、スピリチュアル能力を身に付ける手法やそれらを実践した方々のお話しをさせていただこうと思います。

そして皆さんにもスピリチュアル感覚を感じていただき、生活に活かしていただければ幸いだと思います。

　この本は1997年に出版されたものに一部加筆、修正してお届けします。

　尚、この文章にはヒーリング的な内容が記されている部分がありますが、決して医療的な治療などではなく、あくまでスピリチュアルなヒーリングのお話しであることをご理解下さい。

*****************************************************************************

●人に頼るな、自分で治せ

　不治の病と言われ、医者から見放されている。

　しかし、なんとしても治したい。

　こういう場合、宗教に頼ろうとするのは人間の弱さなのでしょうか。親類に僧侶がいることもあって、小さい頃から仏教の教えに触れる機会が多かった私は、お寺にも熱心に通いました。お寺では「普通の人のようになりたい」と願をかけました。

　しかし、それは精神的な支えにはなったかも知れませんが、身体の状態はそんな簡単に治るものではありませんでした。

　「これほどお寺に通って一心に〈願〉を立てているのに、仏はなぜ救ってくれないのだろう」

　そんな不信心な思いを起こしたこともあります。

　ですがある日、ふと重要な事実に気づいたのです。

　このとき浮かんだ「考え方」は、後に私の理論の中心になり、能力開発における重要ポイントになってゆきます。

　自分は何故人に「お願い」ばかりしているのだろう。なぜ一度も自分で治そうとしないのだろう！

　「病気は医者が治すものではない。自分で治すものだ！」と言われたことがあります。

　医者から「治らない」と宣告された人が、さまざまな努力で不治の病を克服していった例は、数多く語られています。

　末期ガンから生還した人も聞いたことがあります。

　その時点では理屈はわかりませんでしたが、とにかく気持ちが一気に切り換わっていったことを今でも鮮明に覚えています。

　「人にばかりお願いしないで、自分で治そうとしてみよう」という思いになったのです。　

　「治してもらおうと願ってきた固定観念」から、「自分で治してみよう」という発想への転換。それは瞬間的な変化でした。

　自分でも不思議でした。

　そして私は、妙にすっきりした思いがしていたことを思い出します。

to be continued

超呼吸法 Vol.4【人に頼るな、自分で治せ】