お待たせしました(待ってない)前回の続きです。
カウンター席に通され、
とりあえずビールと・・・
と、つまみを選んでいるところに
女性がトイレから戻ってきました。
「アナタなにを頼むの?」
と、あたかも旧友かのように話しかけられ、
続けざまに、
「アナタみたいな若い子が隣に座ってくれて嬉しい。もう少し居ようかな。」
と、何度か「若い」と言ってくれたので、
わたしは若くないですよ、もう40ですと返事。
女性「40なんてまだまだ若いわよ」
コウ「えー?そうですかぁ?」
女性「そうよー、私なんてもう72よ」
コウ「72だって若いじゃないですかー」
と、わたしはメニューを凝視しながら
それとなく会話のラリーを続けました。
無事に食べ物もオーダーし、
まずはビールをゴクリゴクリ、プハー!
というのも束の間、隣の女性はその間も
何やら話しかけてきて、
女性「アナタお話するの、好き?」
コウ「あんまり好きじゃないんですよねー😅」
いや別に話そうと思えば話せますよ?
なんならこういう一期一会は嫌いじゃないし、
でも基本的に1人が好きだし、
てゆうか見ず知らずの人と、
しかも既に良い気分の人と話すのが
そのときはちょっとめんどくさくて
そう答えました笑笑
すると女性は
そうかーという感じで諦めるかと思いきや、
くじけず会話を再開。
まぁね、1人で居酒屋に飲みに来て、
いい感じに酔っ払って誰かと話したくなる気持ちは自分も痛いほど分かるし、帰っても家に1人でやることも無いなんて話を聞いたら、多少会話してあげるかという気持ちになってきたのです。
それからしばらくその女性の身の上話を聞きました。
4人兄弟の末っ子で唯一の女の子として生まれ、
ご両親はとてもお金持ちらしく、
欲しいものはなんでも買ってもらった、
結婚して子供が3人できた、
その3人の学費はほとんど女性のご両親が払ってくれたらしい、
一番下の息子は医者になったけど
この春から博士号をとることにした、
1人の娘は海外在住?(あんまりよく聞いてなかった😆)もう1人は福岡に住んでる。
旦那さんは?と聞くと、小指を立てて、
「コレにあげたわよ」と少し寂しそうに笑いながら教えてくれました。
すると、
女性「アナタは?結婚は?」
コウ「してないですよー」
女性「どうしてー?」
コウ「わたし女性が好きなんですよー」
女性「女性ね、どうして結婚しないの?」
コウ「えだって同性同士だから」
女性「・・・・・・え、アナタ女!?」
コウ「え?あ、はい女ですよ笑」
女性「本当に!?え??」
コウ「席に着いた時可愛い子が座ったって言ってましたけど、もしかして若い男の子だと思ってたんすか?笑」
女性「そうよ!え、本当に女!?」
そう言ってわたしの胸元を触ってきたので
それはさすがにやめてください、と制止。
どう見ても男にしか見えないわよ、本当?
と何度も確認され、
はい、本当ですよと何度も言い。
テレビやドラマでは見たことあったけど
実際に会ったことないわ、と少し興奮気味で、
とても物珍しそうに見られました笑
それからまた少し会話していたら、
アナタ女性ならこれからうちに泊まりに来なさい、部屋はいくらでもあるんだから、
と言われたけどもちろんお断り。
1時間半くらいその店にいたかなぁ。
もう少しだけ何か食べたかったけど、
料理が来てもソーシャルディスタンスをとらずに女性がとなりでしゃべり続けるもんだから
なんだか食べる気も失せて、
明日も朝早いしそろそろ帰ることに。
じゃあわたしもう帰りますね、と言うと
その女性もすぐさま立ち上がり私も帰るわ、と。
先に会計を済ませ、カバンの中から財布を取り出そうとしている女性の肩をポンと叩き、
「じゃあお元気で😊」と言ったら
お名残惜しそうな表情で、
「あぁ、名前も聞かなかったねぇ~」
と言うので、
いやいや名乗るほどのものじゃありませんよバリに笑顔で首を振ってサッサとホテルへ戻ったのでした笑笑
ドタバタ珍道中 その3へ続く
(まだ続くんかい!)