私は癌が発覚した時、母親にはすぐに電話できましたが、

父親に直接報告する勇気がありませんでした。

 

 

子宮頸がんということの言いづらさと

なんだか本当に悲しませてしまうなという言いづらさと。

 

 

友達のように仲の良い姉にもしばらく言いだせませんでした。

はっきりと手術日が決まって、

自分の中で少し納得しないと…と。

 

もちろん親戚にも、友達にも。

 

 

 

 

姉に伝えた時、姉は泣きすぎて過呼吸になりました。

(ちなみに、手術後は摘出された子宮を見て倒れました。笑)

 

 

自分の事を大事に思ってくれている人に

病気のことを伝えるってすごく勇気がいるなぁと。

 

 

 

自分以上に落ち込ませないように、

自分だけでも気丈に振舞わなきゃって。

それでも、やっぱり伝えながら涙は出るし。

 

 

 

悲しんで欲しくないって思いましたね。

 

 

 

変わってあげられなくてごめんね、

なんて母親に言われたら本当にたまりません。

絶対変わって欲しくない。

 

 

 

 

 

仲の良い親友たちに言う時も

また家族とは違う勇気がいりました。

 

 

同情されるかな、とか。

気を遣われて私の前で子どもの話も出せなくなるのかな、とか。

みんなが話したい話を出来なくなったら嫌だな、とか。

 

 

 

でも、子どもの話を聞くのも辛い時期もあって。

私はこれが実は結構長かった…

 

 

 

伝えた後は自分の中での葛藤ですガーン

 

 

 

聞きたいけど聞きたくない。

言ってほしいけど、言わないでほしい。

 

 

 

本当に自分が嫌になることがたくさんありました。

うまく私笑えてるかな?とか、

うまく話聞けてるのかな?とか思うくらい。

 

 

 

きっと、そんな風に無理して付き合うのは

親友じゃないとか、辞めれば良いって

そう思う人もいると思うんですけど、

私にとってはそういうことじゃなくて。

 

 

 

ずっと昔から仲良くて、

何でもかんでも共有してきた親友たちの

すごく大切な子どもが生まれたこととか、

すごく大切な時期を祝ってあげられなかったり、

幸せな時間を一緒に共有できずに

数年間がブランクになることの方が嫌で。

 

 

 

だから、私は乗り越えなきゃいけない。

そう思いました。

 

 

 

それでも時々、自分は一人ぼっちって

現実を突きつけられるような時もたくさんあって。

妙に世界に一人感を感じる日とか。

波がありましたね。

 

 

自分の情緒が忙しすぎて大変でした滝汗

(情緒不安定とはまさにこれ)

 

 

 

Facebookをひらけば、色んな人が

子どもが出来ましたと報告をしていて。

ニュースをつければ、色んな芸能人に

子どもが出来ましたと報道されている。

街中に出れば、妙に赤ちゃんだらけに感じる。

 

 

 

逆に赤ちゃんばっかりがフォーカスされて。

 

 

 

なんでこんなにみんな簡単そうに

赤ちゃんができているのに、

なんで私にはできないんだろう

 

 

 

そう思って泣いたことが何度もあります。

(完全な卑屈野郎に何度なったことかゲッソリ

 

 

 

 

病気を乗り越えるって本当に一言では言えない。

頑張ってとも言いづらい。

簡単じゃないです。本当に。

 

 

 

 

時間と共に傷が癒えるって言いますけど、

長い時間をかけると、

本当に少しずつだったとしても

傷が段々と癒えてくる。

数年経って、それは確かだなって思います。