マスコミの南条叩きから初勝利 ５６

新日本プロレス初戦は最低な試合にしてしまった。 

継続参戦の為には、とにかく必死で食らい付くしかなかった。

でも新日ジュニアの選手達と俺の差は歴然としていた。

ある日、東京スポーツ新聞で叩かれた。

確か『ぺらぺらの体』とか、新日本プロレスでは通用しない…とかだった。

試合後、敵である大谷さんが涙ながらにマスコミに抗議してくれた。

ライガーさんもマスコミに抗議した。

『東スポのあんな記事を書いたのは誰だ！！』

俺みたいな選手の為に、新日本プロレスの方達が熱くなってくれてる。

とにかく頑張って期待に応えないと。

ただ本当に体力と実力の差は物凄い感じていた…。

埼玉県久喜市体育館 

６人タッグマッチ

大谷＆金本＆高岩対ライガー＆カシン＆南条 

いつも通りボロボロにやられて、最後は大谷さんのスワンダイブ式ニールキックで負けた。

そのニールキックで、大谷さんのカカトが、鼻っ柱に当たり鼻骨骨折。

凄まじい鼻血が出た。 

致死量じゃないかって位（笑） 

でもとんでもない鼻血ブー状態で、心折れないで向かって行ったから、選手にもマスコミにも認められた。

雑誌にも大きく取り上げられ、写真のライガーさんの顔も、マスク越しに笑顔なのがわかる。

ライガー＆南条隼人対金本浩二＆保永則男

ライガーさんのサポートから保永さんを丸め込んで勝った。 

新日本プロレス参戦後、初の自力勝利 

堪らなく嬉しかったけど、勝った直後にひざまづく僕に、金本さんがキック 

顔面に来ると思いガードしたら、キックは横っ腹へ

いったかも… 

つづく 

ちなみにこれは自叙伝なので、１２年位前のお話しね

最近のお話しと勘違いされている楽しい方がいらっしゃるようなので