私は

母から逃げ

マスターの入院している

病院へ行った

マスターの病室に入り

状況を説明しようとしている時

母の叫び声が

聞こえてきた…

私は、とっさにベッドの下に隠れた…



病室に入ってきた母は

マスターに

恐ろしい口調で

なじっていた…

『未成年を使いやがって!』と…

私はベッドの下で

固まっていた…



数分後

警察官が

病室に入ってきて

母を連れていった

私は泣きながら

マスターに謝り

病室を後にした

そして

お店に戻った



お店の裏口に着くと

パトカーが停まっていた

警察官が私に声を

かけてきた

『かずよちゃんか?』と…私は素直に返事をした

すると…

パトカーに乗るように

指示され

仕方なく乗った…



着いた先は警察署

取り調べ室に通され

刑事から

『今日は、ここに泊まってもらい明日から事情を聞くから…』と言われた

私は…『自分のアパートに帰りたい』と言った

すると刑事は
『それは、あかん。ここに泊まるか、お母さんと一緒に帰るか…どちらかや。君は未成年やからな』と言われた


その時

隣の取り調べ室から

母の喚き声が

聞こえてきた…

私は、母と帰るのは

嫌だったので

警察に泊まる事を

選択した…



そして

『留置場』に

連れて行かれた…



つづく…