コント【天才子役】
(徹子の部屋みたいな椅子の位置で二人とも座ってる)
《明転》
A:始まりました、『トレンドの部屋』。本日も今話題の方をお招きしてお話を聞いていきたいと思います。本日のゲストは今"天才子役"として大ブレイク中のこの方!
B:どうも、田邊潤32歳です。
A:宜しくお願いします。
B:お願いします。
A:朝ドラ拝見しました。
B:本当ですか?ありがとうございます
A:劇中では気づかなかったのですが、結構年齢重ねられてるんですね?
B:よく言われます。4歳の役だったんですけど、僕自身はもう32なんですよ。
A:4歳にしか見えませんでしたよ?凄い演技力ですね。俳優歴は?
B:今年で30周年です。
A:そうなんですね、おめでとうございます。32歳で4歳役のオファーが来た時、戸惑いがあったと思いますが?
B:いや、オファーじゃなくてオーディションを受けに行きました。
A:ご自身が望んで応募されたと?
B:そうですね
A:なぜですか?
B:んー、俳優業の限界を越えたかったといいますか。固定観念をとっぱらいたかったといいますか。
A:と言いますと?
B:例えば、殺人鬼役の方って現実では殺人鬼ではないですよね?夫婦役の方々も現実ではそうじゃないですし。そう考えた時、4歳役を32歳がやってもいいんじゃないか、と。
A:私達には理解し難い天才らしい発想だと思います。その奇抜な考え方が今のブレイクに繋がったと。オーディションはどうでしたか?
B:ホームページに年齢制限の記載がなかったのですが、会場は随分歳下の子ばかりで。
A:4歳役ですからね
B:僕と同じくらいの方もチラホラいたんで「一緒に頑張りましょうね!」と話しかけたのですが、皆子役のマジ親でした。ノンフィクションの親でした。こんな完全アウェーでも負けてらんないなと。芸歴30年の技を見せてやるぞ、と。全身全霊で4歳役のオーディションを受けました。
A:そして年齢の壁を感じさせない凄まじい演技力で見事合格されたと。4歳児を演じる時に気をつけたところなどありますか?
B:監督からは、「頼むから本番中はお母さん役の方を性の対象として見ないでくれ」と。血の繋がった子供が母親役にするわけない目をしてたらしくて。撮影当初はすぐカットかけられて「出ちゃってる!出ちゃってる!」とよく怒られましたね(笑)
A:なるほど。通常の子役さんからは聞けない貴重なお話ですね。最後に、もうすぐ映画が公開されるということで?
B:はい。今度は生後2時間役に挑戦させて頂きました。お母さん役の上戸彩さんからドロドロの僕が産まれてくるシーンは必見です。是非迫力の出産シーンを3Dでご覧下さい。
A:楽しみですね。本日のゲストは天才子役の田邊潤さんでした。ありがとうございました。
B:ありがとうございました。
fin.