俺のリール③:アンタレスDC7
久しぶりのリール紹介です。
今回俺が紹介したいのは、
”アンタレスDC7”
シマノの最高峰アンタレスDC7。
シャウラ1652R、18gラバーシンカー、ブレーキ:M-1、20lbライン出し切り(推定飛距離:80~90m)
こいつについて今回俺の感じたことを書いてみたいと思います。
アンタレスの宿命は、他を寄せ付けない絶対的な飛距離。
これは初代、AR、DCと確実に受け継がれている。
しかし、DCの本当に凄いところは圧倒的飛距離もあるのだが、誰が投げても他のリールよりもノントラブルで安定した飛距離を出せるところである。
もっとトラブルを防ぎたいのなら、”メタニウムmgDC”という手もある。
ただキャスティングを楽しみたい人にはアンタレスDCをオススメする。
そして、いろいろなところでDCを評価するのを見る中で気に入らないのが、
”W”モード、”A”モード。この2モードをほとんど使っていないところだ。。
アンタレスDCの本当に凄いところはこの2モードだと俺は思う。
まずWモード、基本的に”向かい風でルアーをフルスイングしてもバックラッシュしない”というのが一般的な解釈であるが、それだけだと思ったら大きな間違いである。
こいつはブレーキが一定の感覚でON、OFFされている。
こいつを利用して空気抵抗の大きいブレードの大きなスピナーベイトやビックベイト、固定重心のミノーを回転させずにキャストなどには最適である。
安定したキャスティングが可能だ。
そしてこいつを使えば1652Rに20lbラインで5g程度のスモラバも20mほどキャストすることが可能だ(キャスティングフォームにもよる)
もちろん向かい風ビョービョーの中でバズベイトをフルスイングしてもバックラッシュなし、これも凄いことである。
次にAモード。このモードについてはほとんど書かれたものがない。
しかしこいつはすごいブレーキシステムである、、と俺は思う。
釣り場やテレビでいろんな人(プロも含め)のキャスティングを見るとライナーで投げるとき、ほとんどの人はスリークウォーターのキャストになる。オーバーハングの中に投げる時などである。
これは出来るだけ低い弾道で投げるため、そしてバックラッシュしないためだ。
オーバーヘッドで初速を思いっきり上げたキャストをすると、スプールの初速が速くなりすぎてルアーの放出スピードとスプールの回転スピードのバランスが崩れ、瞬間でバックラッシュする。(やり方によってしないが...)
だからライナーで投げるときはスリークウォーターで投げ、弾道を下げる。
しかしこのブレーキを使用するとスリークウォーターで投げる必要がなくなる。
Aモードはキャストしてスプールが回転した瞬間”グッ”とブレーキをかける。そして後半はほぼノーブレーキになる。
だから初速を上げたキャストにもブレーキがついてきてくれる。
しかも後半ブレーキが抜けるため遠心ブレーキやマグネットブレーキよりも飛距離が稼げる。
Aモードを使い、スリークウォーターで鋭く射抜くようなキャストをすれば、ただスリークウォーターでキャストするのとはまた一味違うキャストになるはずだ。
これはサイドハンドでも同じで、たとえばオーバーハングに低い弾道でキャストする場合は怖がって流すようなキャストではルアーが浮きあがってしまう。そのためグッと振りぬくキャストをする。この場合でもブレーキが効いて弾道を抑え込んでくれる。
これはバスなら桟橋の中、水門の中、オーバーハングの奥の奥、
シーバスならシーバースなどの穴打ちにはもってこいである。
ボートに乗ってショートキャストでアシ際をマシンガンキャストする時も低弾道でバシバシキャストして行ける。
オカッパリでのショートキャストでのピンスポット打ち、幅10㎝の隙間に一発で打ち込む時などにはもってこい!!
フリップキャスト、スパイラルキャストでのスキッピングもキャストしやすい。
ちょっと上げただけでもこれだけある。
これで2つのモードの使い道がわかってもらえたのではと思う。
最後にDCに飛距離を求めている人は固めのロッドを使った方が良い。
1581F(ML)クラスのロッドでは同じバイブレーションを投げても遠心もDCもあまり変わらない気がする。
これが1652R~(M~MH)になると目に見えて飛距離は変わってくる。
ただ飛距離を出すだけならショートの固めのロッドがいい、15102R、03Rがいいだろう。
こいつでシングルハンドでキャストするのがいい。(その人の技量にもよるが)
とまあ大好きなアンタレスを語ってみました。
まだまだ書きたいですがキリがないので今回はキャスティングとブレーキについて。
ギヤ比とかもいろいろ感じるところがあるんだけど、これはまたいつか書きたいと思います。