アメリカで卵子提供を受ける・提供をするということ
第五回 不妊治療コーディネーターブログようこそ
アメリカで不妊治療コーディネーターをしている やまもと です
本日は
"卵子提供は世界を救う。提供者には１００万円？！"
についてご紹介します。
日本では言葉さえ、あまり聞くことがない”卵子提供”
アメリカでは主流な不妊治療となっています
ちなみに、卵子提供以外にも代理出産という日本ではできない選択肢もあります。
今回は、卵子提供という不妊治療を受けるメリット、
卵子提供者になるメリット
の二つの話題についてお話したいと思います
早速
卵子提供を受けるうえでのメリットは、
- 自己卵子と比較し、妊娠成功率が飛躍的に上がる
- 採卵の負担がない
- 染色体異常やダウン症、流産の発生率などを飛躍的に下げる
などが挙げられます
卵子提供を受ける大半の理由は、年齢などの内的要因により
不妊治療を受けたとしても、自己卵子では妊娠・出産に至らないということです
その点、卵子提供者は事前に遺伝子検査や卵子・生殖器官の異常がないかなど
提供者の検査を細かく行い
使用される精子と同じ疾患を持っていないかなどを見ます
さらに、提供者は心理学者のカウンセリングを受け
精神的にも問題がないか、薬物・タバコの使用がないかなど
卵子提供者に確実に適しているのかを確認し、
すべての検査にクリアした人のみが提供サイクルに進むことができます
卵子提供を受ける費用はおおよそ５００万円になりますが、
体外受精の費用・精神的負担、費やす時間を考えると納得できるでしょう
なんせ、提供者は提供サイクル中、飲み薬だけではなく、
自己注射も必要となり２，３週間毎日、卵子を活発にする必要があるのです
これらの厳しい検査に合格した卵子提供者の卵子は
基本的に15～25個ほど採取できます
体外受精に挑戦している方の中には1000万円以上治療費に費やしたり、
精神的に疲れ果てている方も少なくありません。
そして、何より一番の利点は
子供が健康で、基礎疾患がなく生まれてきてくれること
だと思います
次は、卵子提供者になるうえでのメリットです。
- １００万円以上の謝礼金がもらえる
- 提供をする場所へ無料で旅行ができる
- 食費なども提供される
提供者なるうえで一番気になることはやはり、
将来自分が子供を授かるときに何か影響はないのか
ということだと思います。
その答えはNOです
今の研究では提供をしたとしても、
将来の妊娠に影響を与えることはないと報告されています
ですが、もちろん提供者になることでのリスクもあります。
その一つが投薬による一時的な副作用
例えば、生理痛のような痛みが出たり等の症状が出る場合もあります
また、稀に排卵誘発剤による卵巣過剰刺激症候群による⾝体のむくみ、
腹部の痛みが発⽣することがあり、
症状によっては点滴や入院が必要となることもあります
このようなリスクを事前に認知しておくことは、
ドナーになるうえで必要不可欠です。
このように、卵子提供という選択肢は、受ける側にも、提供する側にも、
希望をもたらします
日本では卵子提供や代理出産に関する法律がまだ存在しないため、
これらの不妊治療を取り入れるのはまだ先の話になると思いますが…
提供をする/受ける、両者ともが利点やリスクを理解すれば、
アメリカなどの国に渡航し行うことも
決して悪ではないと私は考えています
まとめとして、
卵子提供を受ける側のメリットは、
- 妊娠成功率が飛躍的に上がる
- 子供への遺伝的疾患の確率が下がる
- 採卵の経済的・精神的・時間的負担が少ない
提供をする側のメリットは、
- 提供をする国の観光・旅行費ようがかからない
- 提供サイクルを終え、採卵が完了したら１００万円以上の謝礼がもらえる
- 食費などもかからない
両者ともメリットのみではなく、リスクもあります。
これらをしっかりと理解した上で、判断をすることがとても重要
理由は何にせよ、
私は、代理出産を希望している方がたの手助けを致します
いつでも、だれでも、日本人にとっても卵子提供が
身近なものになる未来を信じています
アメリカでの不妊治療について
何かご相談などありましたらいつでも
コメントお待ちしています
次回、 "代理出産ってなんでだめなの？"
について紹介します
それではまた来週～！
