そもそもなぜ
不器用だとか言い続けて
言葉をコントロールできるようになりたい、もっともらしいことを言えるようになりたいと考えたのか

それは、わたしの劣等感ゆえのないものねだり。

職場で
認知症の入居者の方のいわゆる帰宅願望への対応
認知症介護あるあるです。
認知症高齢者グループホームは、
9名までの入居者と2〜3人までの職員とで馴染みの関係を築くことで少しでも穏やかに過ごしていただく介護保険上の入居施設です。

帰宅願望には、ご本人なりの理由があります。
説得しようとすると大概拗れます。
ただ、説得せざるを得ないのも現実。


少しでも穏やかな気分になっていただきたいとの思いはその場にいるどの職員も同じです。
特に、複数の方がいる状況では
落ち着かない方の言動に巻き込まれて周りの方も穏やかさを失っていきます。

それもまた仕方のないこと。

ひと呼吸おいて、
ご本人と親密に接して別の行動をとって気分を変えていただくことで
ご本人自ら落ち着きを取り戻されることがたまにあるのです。

それが叶わなければ他の職員に対応をお願いすればいいこと。
追記。最初から丸投げするのは本来アウトです。が、そうなってしまうことも多々。入居者との相性もあるので。

わたしの場合、説得技術を身につけたところで口先だけ、に陥りがち
ここに気づくまでにどれだけ無駄な強がりを続けたことか( ;  ; )
他の職員に弱みを見せたくなくて
「わたしがこの場を和ませなければ。できないと言わせないように」とばかりに意固地になって対応する。

誰よりも、なんなら入居者以上に落ち着きをなくしているのはわたし自身。
相手をこちらの都合にコントロールしようとするあまり

いわゆる妄想、ご本人なりの理由を真っ向から否定してしまう。
ご本人にとっては迷惑な話です。
こちらの都合は関係なかったりします、残念ながら。

「落ち着いてください」
文字だけ見る限りは、よくあるお声かけ
その言葉自体にいいも悪いもない。効を奏することもある。

ただ認知症で帰宅願望の最中にいる方にとっては地雷となってしまい
「わたしが落ち着いていないっていうの?」

と脳内変換されがちなのです。

口先だけでどんなお声かけをしたところで
落ち着いていないわたしの雰囲気の方がたくさん伝わってしまう。

わたしの中で大切なのでくどくお伝えしてしまいますが
わたしが介護職として軸にするのは言葉を磨くことではなくて
無力なわたしを諦めそのままで入居者に接すること、らしいです。

結局その方がうまく収まったりする。
あくまで付随。結果論。
一人一人、意思を持った人間である以上
ずっと心が凪ぎ続けていることを望むのは無理。

吐き出させていただきありがとうございます。
それでもっとうまく言葉を使って説得するように注意されても
慌てることが減りそうです。ゼロにすることはできなくても。