アンコールワットで日の出からスタートしたこの日。

日が上りすぎないうちに、もう数箇所をまわる、ということで、
行き先は、2日間の移動を引き受けてもらったトゥクトゥクドライバーさんにお願いして、彼のお勧めに連れて行ってもらいました。



大・小含めて4,5箇所を周りましたが、有名どころを2箇所ご紹介です。




まずは、アンコールワットから北に位置するアンコール・トム(大きな町)の中にあるバイヨン寺院(Bayon)。


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創建されたのは、アンコールワットと同じく1100年代の12世紀末とのこと。
ヒンズー教の寺院であるアンコールワットとは創建者が違うため、バイヨンは仏教の寺院です。






遺跡群の中で多く見られる、インド神話に出てくる架空の動物や神の中でもよく出てくるガルーダとナーガ。

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ガルーダは怪鳥で、上の写真の中心部に何かにぺたっと羽を持ったものがくっついたようにしている部分ですがわかるでしょうか。
ヴィシュヌ神の乗り物で聖なる鳥として知られていて、体は人間、頭とクチバシ、翼と爪がワシの形を示しているそうです。

一方、扇形に広がったガルーダが張り付いているほうの「何か」のほうが蛇神 ナーガ。

ナーガとガルーダは天敵とのことで、こちらもガルーダがナーガにまたがり、格闘している様子だと想像されます。


全部を知ることはできませんが、目に付いて気になったところから少しずつ遺跡を、そしてその背景にあるものを学べます。



バイヨンの中央祠堂と尖塔の頂部には四面仏が刻まれています。

下の写真のちょうど中央部に菩薩の横顔があり、鼻・口の部分の形がお分かりいただけるでしょうか。


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こちらも塔の上のほうに菩薩が刻まれていて、右上の部分あたりが一番見やすいかと思いますが、わかりますか?小さいかな??

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実は、最初の写真の尖塔の上部にも四面仏が移っているのですが、大きくして見れる方はぜひ見てください。



優しい菩薩のまなざしにも目を奪われますが、巧みに積み上げられたレンガも見事だなぁと。

800年以上の時が流れ、ところどころ傷みが出てはいるものの、今なおこうして形を残していることを思うと、当時の人たちの建築技術の高さを感じずにはいられません。




ここでの気になったデバターはこちら。

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躍動感が溢れています。



もうひとつ、回廊をこのようにまっすぐに見たときの“口”の重なりがとても綺麗で、思わずとった写真です。


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青い空の色ととてもマッチしてます。






さて、もう一箇所。
巨大に成長したスポアン(榕樹)により、一部建造物が崩れる部分も出ているタ・プローム(Ta Prohm)

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巨大な木による自然の圧倒的な力が、多数見られ、寺院の写真ではなく、木の写真ばかりになってしまいました。




写真で見ると、きゃー!建物が木に覆われてる!!!という程度ですが、
実際に目の前にすると、すごい生命力を感じます。
場所のよっては、寺院の一部が木によって崩れている部分も。


改めて、私たちはあくまでの自然に営みの小さな一部分でしかないという事を自覚させられました。





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