少しばかり春を感じられる穏やかな週末。
ニュースでは小保方さん達の論文が重大な過誤があったという問題で持ち切りですね。
メディアや研究者の一部は未熟だとか科学者としてあってはならないことだとか
あらゆる方向から攻撃しています。
私は宗教とは縁遠い人間ですが『ヨハネによる福音書』の一節を思い出します。
『あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい』
ある罪を犯した女性に石を投げていいかの問いに答えたものです。
レポートや卒論も含めて、論文の類いを書いたことがある人は無数にいるでしょう。
そしてそこに一点の曇りもないと胸を張って言える人がどのくらいいるのでしょうか。
転用、借用、改ざんは科学においてはルール違反です。
それが本当なら当事者達は速やかに論文を取り下げて、謝罪するべきです。
しかし少なくとも『罪を犯したことのある大衆』のすべきことは研究者が再度、挑戦できる環境
を育むことだと、そう思うのです。
なぜならその研究者達は人類に貢献できるかもしれないその研究に再度没頭し
修正論文を発表するべくひたすら努力することでしか償えないからです。
よってたかって非難することは誰でもできます。
小保方さんがその柔軟な発想力を再度活かせる環境を作ることこそ
ノーベル賞受賞者など大先輩達も含めて我々がやらねばならないことのはずです。


