難病を持った子どもが災害に遭遇した場合のケア
地震や災害によって
緊急な対応や支援が必要な子どもたちがいます。
私は熊本で災害に遭い、
避難してすぐに以下のことを書きました。
当時は情報が全くなかったため、命の危険に直面しているにもかかわらず、医療機関や行政が混乱していたため、全く声が届かなかったのです。
娘の体調が急激に悪化する中、
救急病院に電話しても繋がらず、
孤独を感じながら過ごしました。
災害後、
ハンディを持つ人々とその家族は、
想像以上の困難と様々な障壁に直面することになります。
そんな中、
私は「どうか困難を抱えている人々や、周りに声が届きますように!」と叫び続け、
自分たちも助けて欲しいと願いました。
3月11日や4月16日を迎えるにあたり、
今後必要でないことを祈りながら、地震などの予期せぬ出来事に備えて再度記しておきます。
(振り返ってみると、まだまだ伝えるべきことがありますね。)
病弱児・病弱者への対応・配慮
災害時の対応については、
頭の中で考えていたことばかりでしたが、
当事者になって初めて知ることが多かったです。
私自身も、難病を持つ娘が成人しているにもかかわらず、こんな状況に陥るとは想像もしていませんでした。
災害によって対応が異なるとも考えられますが、今回は地震に対する対応として記載します。
【病弱児・病弱者への対応・配慮】
たくさんのことがありますが、最低限のことだけ。
まず、元々病気に対する抵抗力が低下しているため、病気にかかりやすくなります。
天候が急変しやすくなる場合があります(昼間は暑く、夜は寒い)。
十分に水分を摂取し、目を離さないようにしてください。
思ったよりも急に変化することがあるため、
自宅以外で避難している場合、
避難所とは異なり、急な変化に対応することが難しいかもしれません。
かかりつけの医師に連絡が取れない可能性があるため、SOSをすぐに出せるようにしておいてください。
必要な薬や処置を常に持ち歩いていることを想定していますが、不足が心配な場合は確認し、援助を求めましょう。
早めに医療機関に連絡することが重要です。
医療機関によっては薬がストックされていない可能性があるため注意してください。
喘息の発作時の吸入、インスリン注射、てんかん発作時の座薬の挿入など、日常的に使い慣れていることであっても、この混乱した状況では困難な場合があります。
また、災害の場所から少しでも安心できる場所へ避難している方もいるかもしれません。とにかくSOSを発信することが最優先です。
人が密集する避難所では感染対策が重要です。病気を持っている子供たちは、普段と異なる環境下にあるため、精神的に不安定になり、免疫力が低下する可能性があります。
混乱した状況下で、冷静な判断をすることができるように、親御さん(特にお母さん)は安全な場所に身を置くようにしましょう。
家の片付けや他のことに気を取られる前に、まずはお子様や患者さんの状態が安定するように心掛けてください。
罪悪感を感じることなく、サポートをしてあげましょう。
特に小さな子どもさんは、お母さんに抱かれることが最良の処方箋です。
お母さんが倒れないようにすることが大切です。
周囲の方にもお母さんのフォローをお願いしたいです。
本来ならば、災害が発生する前に様々なシナリオを考慮し、避難計画を事前に策定することが最も重要なことかもしれません。
私自身も過去に災害の被害に遭ったことがありながら、避難計画や避難準備を怠っていたことを改めて反省し、改めて考える機会となりました。