今でもよく覚えています。

 

何年も前のこと。

バルセロナの地下鉄で

自動改札に入る時、

後方に黒人の若い女性がいて

こちらの様子を伺っているのに

気がつきました。

 

こちらではよく見かける光景ですが、

切符を買わずに誰かが改札に入る時

すっと後ろから一緒に入ってくるのです。

 

下車の改札は大抵検札もなく出れるので

この方法だと無料で地下鉄に乗ることが出来ます。

運悪く係員に見つかった場合は

当時で50ユーロの罰金なんですけどね。

 

いつも「仕方ないなぁ」という

あまりいい気分ではない

相手を咎める気持ちがありました。

 

でもこの時の女の子の、

こわばった不安げな

弱々しそうな顔を見た時、

気付くと私の方から「行こう」と

目で合図を送っていました。

 

改札を一緒に抜けた後の

小さな「ありがとう」の一言と

緊張が溶けた緩んだ表情を見て

嬉しさを覚えたのを思い出します。

 

ここバルセロナには

多くの移民やジプシーが住んでいます。

 

道や地下鉄の中でお金を乞う人たち

盗難をする人も少なくありません。

 

日本ではあまり無い状況です。

 

こんな中、

彼らに対しての感じ方に

ずっと葛藤のようなものがありました。

 

咎める気持ちと

その反対の何かと。。。

 

改札を一緒に抜けたのがもし駅員に見つかっていたら

私も処罰を受けていたかもしれません。

 

でも

彼女の中の何か純粋性のようなものが

私に彼女への咎めではなく

逆の方向へ力を働かせたんです。

 

彼女の表情に安堵が戻った時、

私は多くのギフトをもらいました。

 

∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ 

 

今日、本から学んだもので

『赦して、赦されなさい。

 あなたは自分が与える通りに受け取るだろう。』

というのがありました。

 

咎めることでも

攻めることでもなく

人を自分を赦すということで

はるかに大きな贈り物を

もらうことが出来る。

 

もともと誰のことも

攻める必要はなく

一人一人が

自分の幸せに

集中するのみ

なんですよねぇ。

 

・・・・

 

この時の記憶は

何年経っても

大事なギフトとして

心に残っています。

 

 

∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ 

 

もしまだ赦せていない誰かがいるとしたら、

そのことで自分自身が苦しんでいると思います。

 

早く赦して自分を楽にしてあげてくださいね。

 

∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ 

 

今朝も海岸前のベンチ特等席で

読書してきましたー。

日差しが強くて15分で退散しましたけどね。笑

 

 

Love, 

Miwa