祖父の友人でもあった
祖父が大好きだった温泉旅館の大女将が永眠された。
祖父は、闘病中、退院すると大好きな旅館の特別室に祖母と滞在した。
幼稚園の時から、家族みたいに大きな旅館に何度も行った。
大広間の舞台が立派だから、日本舞踊の踊り初め会でも何度も行った。
私が踊るときは、大女将が必ず見に来てくれて、辛口コメントを言ってくれた。
頭脳明晰で顔立ちがハッキリとした働き者の大女将は、自分の旅館を愛しているから、裏仕事も率先して働いていた。
経営者の鏡が、どんな動きをしているのか?子供ながらにも、大女将が超人的な能力の持ち主であることは知っていた。
97歳とは、思えない美しさだった!
最後に会った時も、祖父のニックネームがブラックトン、色黒で太ってたからと。
水菜のお漬物を細く刻んだのを祖父は、気に入り、大女将に鳥のエサを出してくれ!と、言ってたエピソードを楽しそうに語ってくれた。
血縁が無いのに、物心ついたときは、大女将をおばあちゃんと呼んでいた。
父は、大女将から、ボンボンというニックネームを頂いていた。
会社の宴会をいつも旅館で、開催していた。
大女将みたいには、なれないけれど、毅然とした老人でありたい。