携帯の絵本アプリ「絵本ひろば」

私と三女は携帯絵本と呼んでいます。

 

 

 

長女が生まれたとき、寝返りをする前のゴロリンの時から読み聞かせしていましたうさぎのぬいぐるみ

絵本をたくさん購入し、インドに引き続き、アメリカにも持ってきています。

 

長女→次女→三女とだんだん読む量が減ってきてしまっているけれどえーん

大人になってもたくさんの本に親しんでもらえたらという想いで読んでいます本

(私も本は好きなので一緒に読んでもらっている感はありますが爆  笑

 

日本にいれば、図書館に行って日本語の本を一杯借りてこられるけれど、アメリカでは難しいので、

いつのタイミングか忘れましたが、アプリでも絵本を読んでいます。

 

 

その中で、今の私に刺さる、素敵なストーリーがあったので紹介しますニコニコ

『ウィリアムのほうび』

 

「城まで歩いてきた者に褒美を与える」という王様のおふれを聞いた村人たちが様々に反応して行動を起こすのですが、

 

お城から一番遠く離れた場所に住むジェイムズは、一番先に城に着いたものだけに褒美を取らせるとは書いていない。

自分の足でしっかりと歩いていけば、褒美は貰えるに違いないと考えます。

 

隣町に住むウィリアムもお城へ向かっていました。

彼は「ああ、寝坊してしまった。これじゃあ褒美をもらえないかもしれない」とぶつぶつ言っています。

 

ジェイムズは道端に咲いている小さな白い花を眺めながら、「この花今年もきれいに咲いているよ。母さんが教えてくれたんだ。

この花は幸せをもたらすんだって。ウィリアム、この花を持ってお行きよ」と差し出しますが、

 

ウィリアムは、「やめてくれよ!そんな花なんていらないよ、僕は今急いでいるんだ」とウィリアムの頭の中は「早く城に着きたい」ということだけでした。

 

お城への道はたくさんの人が歩いています。ウィリアムは王様は全員に褒美を与えるか心配になり、「早くいかなくては!」と、村人たちにぶつかりながらもお城へ急ぎました。

道の途中、犬の赤ちゃんがいました。

ウィリアムも抱いてみなよと言われても、「子犬なんてちっともかわいくない、早く城に行きたいんだ!」

そういって前へ前へ進んでいきました。

 

そしてウィリアムは一番手で城に着きます。家来が王様のもとへ案内するのですが、お城は見事な像や花畑と素晴らしい光景が広がっていましたが、ウィリアムの頭の中には「早くほうびがほしい」という事しかなかったので、目には留まりません。

 

ようやく王様の部屋につき、

王様はウィリアムに質問します「お前は、一番にやってきた者じゃ。ここへ来る途中、何か面白い事はあったかね?」ウィリアムは正直に「いいえ、ありませんでした」と答えます。

 

王様「そうかね。わしは城へ来る途中の道で、綺麗なものを見たり、楽しみをみつけながらきてほしかったのじゃが。。」

「おまえにたずねよう、幸せはどこにあると思うかね?」

 

ウィリアム「はい、王様。幸せはここにございます。今日の褒美を頂くことでございます」

王様「ほう。城に来る時には、幸せは見つけられなかったのかね?」

ウィリアム「はい。ただひたすら城にたどり着くことだけを考えておりました」

王様「おお、それはあまりにも、もったいない。ウィリアムよ、覚えておくのだ。幸せというものは道の終わりにだけあるものではないのだ。幸せは、その通ってくる道にこそ、ころがっているものなのだよ。それらを全て見落として、城まで来るとは、もったいないことよ」

「褒美はこのようにたくさんある。心配はいらぬ、わしの椅子の後ろに隠れておれ。一番最後に来る者が何と言うかお前に聞かせたいのだ」

 

それからずいぶん時間がたち、最後にやってきたのはジェイムズでした。

 

王様「ジェイムズよ、ここへ来る途中、何か面白い事はあったかね?」

ジェイムズ「ございました。幸せを与えてくれる小さな白い花が、たくさん咲いておりました。それから、生まれたばかりの小さな子犬を抱きました。子犬の毛はまるでたんぽぽの綿毛のようにふわふわでした」

王様「それだけかね」

ジェイムズ「いいえ、王様。麦畑が金色に耀いておりました。もうすぐ麦の収穫の季節です。その麦を使って、母さんがどんなに美味しいパンを焼いてくれるだろうかと想像しました。それから、このお城の立派な金の像や、色とりどりの花畑に目を奪われました。王様、私はお城に来る途中で、たくさんのものを見て、幸せを感じながら歩いて参りました」

 

王様はこの言葉を聞き満足そうにうなずきました。そして、ジェイムスに褒美を与え、椅子の後ろに隠れていたウィリアムに前に出てくるよう言いました。

王様「これがお前の褒美じゃ」と王様は差し出しましたが、

ウィリアムは「王様、私は王様の褒美を受け取ることができません。私は幸せを一つも拾い上げることなく、城へ来てしまったのです」

王様はうなずきながら言います。「若者よ、日はまた昇る。明日もう一度城へ来るのじゃ、よいな?」

ウィリアムは「はい、仰せの通りに致します」と足取り軽く帰っていきました。

 

こんなストーリーでした。

 

 

ゴールを目指すばかりではなく、その過程の中にある幸せも噛みしめていく。

自分のペースで、楽しみながら少しづつ前進すれば、ちゃんと同じ結果が得られるよという風に感じました。

 

絵本から、読書から学べること一杯です。

いつも一緒に読んで来てくれたこどもたち、ありがとうハート