私も、その男性とは、その頃、週に1度、大学の校内で、軽く挨拶を交わす程度の関係でしかありませんでした。













とても気になりましたが、まさか「すみません。あなたが、私と友達の夢に同時に出て来て、信じられないくらいの愛を見せてくれるのですが、なぜですか?」などと、ストレートに尋ねる訳にもいきません。













きっと、頭が狂っている…と思われるに違いないでしょう。













要注意人物に認定されること間違いなしです。














さすがに、そんな勇気は私にはありませんでした。














ですが、私と彼女は、10才の頃に同じ夢を見た時からの、大きな謎、長期的な疑問を解決する唯一の糸口のような気がして、ただの夢としては見過ごす事など出来ない気持ちもありました。













その男性は、もしかしたら、私たちの、もうひとりの、繋がりの強い特別な人なのかも知れません。