教授は「もう一応手術という方向で外科とも連携取り始めますね」
まだ癌かも分からない状態から段取り良く進めて頂けるのは有難いです。
それとも確定診断が出てないから言わないだけで教授の中では殆ど見当がついているのかしら。
とりあえずPET検査も最速で予約。
ただPET検査は1センチ以下の癌には反応しなかった気がする。
妹の癌は見つかった時は進行癌だったがPET検査では転移は無かった。
だから今の母の状態では検査しても恐らく何も出ないだろうとは思ったけど 大学病院も検査の進め方があるのだろうし
言われた通り検査を受けた。
やはり 何の反応も無く 膵臓も光っていなかった。
次は治験による造影剤を入れながらの超音波検査と内視鏡検査受ける事となった。
教授に「この検査を二つ受けたら 悪性かどうか分かりますか?」と聞いたが
答えは「分からない事もある」だった。
いかんせん 良い事なんだけど本当にその何かは小さ過ぎて分かりにくいらしい。
治験コーディネーターさんが現れ
別室で冊子を渡されてリスクなどの説明を受ける。
それから教授と共に同意書にサインを交わす。
当日までに気が変わったら断れるとのことで 自宅に戻ってよく調べようと思った。
こんな時いつも妹が生きてたらって思う。
父が若年性認知症になった時も色んな苦悩の場面があり なぜ妹は親より先に死んじゃったのか考えても仕方ないけど思わざるを得なかった。
きっと お姉ちゃんばっかりに苦労かけてごめんなって妹は空の上で思ってるのかな。