ずっと 願っていた。
生きたい って。
夜の公園でブランコをこぎながら
振り上げた足元に広がる星空・・・
とてもキレイだった。
ブランコの前の柵の中に、
野ブドウの実がなっていて、
キレイな色なんだよなぁ、食べられないけど…
とか、そんなことを考えていた。
背後に建っている家の、
台所の明かりがまぶしくて・・・
ああ、明かりって温かそうだな、とか
そんな夜の空だった。
『生きたい』と思った瞬間、流れ星を見つけて、
うれしくなって、それからようやく 家に向かうことにした。