A校の受験を辞退したのち、次にやってきたのはC校の親子面接でした。
C校は学校説明会に参加したのは1回のみ。その後公開行事に参加したのが1回。
とてもじゃないですが、学校のことを知ったとは言えない状況でした。
でも、先生方の優しい雰囲気、生徒をあたたかく見守っているのがよくわかる対応など、学校にはとても良い印象を受けました。そらとも話して下さる先生がいらしたり。慣れない説明会でもじもじしているそらにも声をかけて下さる様子に、ここならありのままのそらを受け入れていただけるかな、と思ったりしました。
ただし、男子の人数が少なかったこと、
家から電車で40分、駅から歩いて20分、という距離、
これがずっと懸念としてあり、先生や学校は良いのだけれど、行かせにくいな、という思いが消えませんでした。
親子面接当日。幼稚園に通常通り行かせてから電車で向かいました。
そらは、会場に着いて受付の方にきちんとご挨拶し、比較的会場でも和やかに待機していられました。
A校の時に緊張してしまった私も、もう緊張することはなくなり、飾らない自分たちでいられたらそれでいい、と思っていました。
順番が来て呼ばれ、案内される途中も、要所要所に立っておられる先生に元気に挨拶するそら。
そしていざ面接室に入りました。
面接時間はおそらく15分弱でしょうか。
なんと、この15分弱。そらは一言も言葉を発しませんでした。
強いて言うなら、一言だけ発した、かな、、、。
最後のさようなら、は元気に言いました。
部屋を出てからも、立っておられた先生に元気に挨拶していました。
本当に、面接室にてのみ、一切言葉を発さなかったのです。
学校を出てからもいたって普通のそら。
どうして?という気持ちはたくさんあるものの、私から主人に、
もう前みたいにそらを責めたり、泣かせたりしてしまうのはやめようね、
と話し、一切面接についてそらを問い詰めることも、話すこともなく、関係のない話をしながら家に帰りました。
無言を貫くそらに対し、先生方はそれはそれはあたたかい対応をして下さり、面接自体は比較的和やかでした。前回のような圧迫は感じることもありませんでした。
この時の先生がそらにして下さった質問はとてもあたたかくて嬉しかったですが、そんな質問にもそらは無言。。。
そして後日談です。
しばらくしてから、そらにどうしてお話ししなかったの?と聞いてみたら、
そらね、あの学校には行きたくなかったの。だからお話ししなかったの。
と言っていました。
嫌な時は全力で泣いたり拒否したりする方だったそらが、一応部屋に入ることはすんなり受け入れただけでも成長しているのかな、と思いました。
嫌だと思いながら面接の質問に答えられるほどそらは大人ではありません。
やはり、子供が学校にあまり足を運んでおらず、馴染んでないところを受けることにした私たちがいけませんでした。