
11月9日(水)ナイロン100℃ 37thSESSION『ノーアート・ノーライフ』@本多劇場 マチネ 観てきました。
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:みのすけ 三宅弘城 大倉孝二 廣川三憲 吉増裕士 喜安浩平/温水洋一 山崎一
ナイロン100℃が「ノーアート・ノーライフ」を5日から27日まで、東京・下北沢の本多劇場で再演する。
1970年代半ば、パリの酒場に夜ごと集う「自称芸術家」の日本人たちが交わす世にも愚かしい会話。笑いと苦さに満ちた、男8人の舞台だ。(山内則史)
作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチは「世の中に認められない者同士が傷をなめ合う、しょうもない話ですが」と前置きしつつ、「芸術に限らず、相対的な価値観について物語が書きたかった」と初演した10年前を振り返る。
苦労して描いた絵を友人の画家、オケタニ(三宅弘城)に破られたタイナカ(山崎一)。オブジェ作家のヒライ(みのすけ)に押されて破ってしまったと弁解するオケタニ。そこに日本人の新米店員スティーヴ(温水洋一)、贋作(がんさく)の常習犯メグリ(大倉孝二)、売れない小説家モズ(廣川三憲)らが絡み、日の当たらない芸術家たちのたわいもない会話が続く。
だが、一見生産性のない会話の中に「芸術作品が世に受け入れられるとはどういうことか」という問いが潜む。「世の中に対する不信感、絶対的なものなんかないんだという気持ちが書かせた芝居。地震後、くしくも多くの日本人が、確固たる価値、信じられるものはないんだと感じている。10年前に見えなかった登場人物たちの問題が、よりリアルに見えてくるんじゃないか」
10年を経て自作と向き合い、「観客に、笑い以外のものを見たいという空気が出てきたのではないか」と時代の変化を感じるという。「僕自身は笑いがやりたくて演劇の世界に入った人間。モンティ・パイソンになりたくて、最初は笑いをとってなんぼ、みたいな感覚でしたが、次第に作品全体を通して、違う楽しませ方があるんじゃないかと考えるようになった」
今年5~6月には、市川崑監督の映画(脚本・和田夏十)を原作にナイロン版「黒い十人の女」を上演。7~8月に古田新太主演で上演した新作「奥様お尻をどうぞ」では、徹底的にナンセンスな笑いがさく裂した。「地震後、カフカの小説みたいな出来事が次々に起こって、腹が立っていた。この怒りを、自分たちを棚に上げず、自分たちも含めて全部、笑いにしたかった」
そして来年2月には女優・広岡由里子との演劇ユニット「オリガト・プラスティコ」で福田恆存作「龍を撫(な)でた男」を演出。この幅広さも、ケラの魅力だ。(電)03・5485・8886。
(2011年11月2日 読売新聞)
そうとうよかったです!
楽しかったです。
って、いつもそんなことばかりでごめんなさい。
中でも三宅マンの役かわいかった。
でも、ひとりひとりみんなよかったな♪
なんだか、まったり観てしまいまいました。
悲しい、切ない話でもあるんですけどね。
芸術。
ほんとに深いです。
ナイロンは、ほんとに間違いないですね。
