4167717387クワイエットルームにようこそ (文春文庫)
松尾 スズキ
文藝春秋 2007-08

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内容(「BOOK」データベースより)
恋人との大喧嘩の果て、薬の過剰摂取で精神病院の閉鎖病棟に担ぎ込まれた明日香。そこで拒食・過食・虚言・自傷など、事情を抱えた患者やナースと出会う。普通と特別、正常と異常…境界線をさ迷う明日香がたどり着いた場所はどこか?悲しくて笑うしかない、絶望から再生への14日間を描いた、第134回芥川賞候補作。


こないだ、ブックオフで松尾スズキ大量買いをしてしまった。
で、今日、手に取ったのが、この本。べロニカに続き、精神病院つながりか?w

そして、最初の方で、ちょっとドキドキしてしまった。

主人公明日香が、クワイエットルームと呼ばれる隔離部屋で、5点拘束されてる。最後の方の文章で。

つ。つ。待てよ。記憶にある。この本格的な逃げ場のなさ、なにかに似ていると思ったら、あれだ。死だ。幼い頃から死んだらどうなるだろうって、その一番いやなパターンをイメージするに、地獄とか天国とか抜きにして、ただ自我だけがポツンと残っていて身動きのとれない状態で、悟ることもできずそれが永遠に続くっていう、もしかして、今、これ、それ?そういえば目が覚めてからこっち、この6畳くらいのスペースのなにもかもが、ベニヤ板でできた安いテレビドラマセットみたいで現実感がない。

これって、まさに、ベロニカのときに書きたかった、私が病んだときに感じた、死のイメージと似ている。
松尾さんも経験したことあるのかな?なんて思ったりした。

まぁ。そんなことで、どんどん文章に引き込まれていった。
そして、あっという間に読んでしまった。

閉鎖病棟の面々、鉄っちゃん、こものくん。ナースたち、前の旦那他。さすが、松尾さんの小説、みんなそれぞれのキャラがとてもわかりやすく、想像しやすく書いてあって、みんな生き生きとしている。

笑いつつも最後のほうでは、泣いてしまった。
重要なとこなので、ネタばれはしませんが。

ほんとに素晴らしい作品でした。

うーん。またもや、あんまりうまくは感想書けないっすけど。
読後感もよかった。
軽いテーマではないけどさ。それは大人計画の舞台にも通ずる感じで。

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