優しい色に、ぜんぶ。
なんだか空しくなったとき、
いつかの夕焼けの海が、目の前にひろがる。
ピンクがかったみどりの海に、金の光が静かにゆれ、辺りはみんな、優しい色に染められていたの。
夕陽は優しさをぎゅっと凝縮させて、それを注いでいるようだった。
吐き出したくてたまらない、胸に詰まる冷たい何かさえ、いつもこの光は暖めてくれるんだ。
私、そんな光でありたい。
ふわぁーって、しこりもぜんぶ優しい色で包んでしまおう。
なんだか不思議と笑みがこぼれる。
なんでって何度も問いかける、宙ぶらりんの行き場のない何かさえ、いつもこの海は受け止めてくれるんだ。
私、そんな海でありたい。
しゅわーって、もやもやもぜんぶ優しい色に溶かしてしまおう。
なんだか浄化するように涙がこぼれる。