がんも番長ギャル疑惑!
男泣き望郷仕込み
がんもを食って涙が出ました。
おふくろ元気かな…
いいですね、いいですねぇ。
さすが番長、おっしゃることがイチイチ男前でかっこいいっす。
んなわけでやっこ野郎斬りシリーズ前編 ・後編に引き続き
いざっ! 番長勝負お願いしますっ。
がんも番長は意外とスリムでいらっしゃいます。
がんもってぇとゲンコツみたいな野暮ったい形が定番ですが、ここの番長はスタイリッシュな男前。
表示のとおりチンして生姜醤油。ほっこりと温まって戴いたところで、番長を真っ二つ。
しっ、失礼いたしやすっ
番長の中からはほわゎ~んと湯気が上がり、
豆腐の食感を殺さないよう細く切り揃えられた人参、牛蒡たちが顔を出します。
きんぴら☆イン☆がんもってな風合い、
牛蒡がシャキシャキいい歯応えです。
番長意外ときめの細かいお肌してるんすね。
おいらうっかり番長に惚れちまいそうだぃ
そういや番長ごぞんじで? となりのシマを仕切ってる厚揚げ番長、
恐れ多くもがんも番長さまを挑発していやがるんですよ。
小耳に挟んだところじゃあ「がんも番長には負けられねぇ」
そう息巻いているんだそうですよ。
いつかはやってやらなきゃいけませんぜ。
巖流島の戦いって感じでやんすね。あちらさんはどうやら蛮カラ風
さしずめ、がんも番長が小次郎、厚揚げ番長が武蔵ってとこですかね。
ときに番長、番長はなぜ『がんも番長』とおっしゃるんで?
なになに? 俺に聞くな? あいつに聞け?
あ~そうでした。うっかりしてやした。
こういうことはあいつに聞くってぇもんでしたね。
さぁさ、それじゃ皆さまご唱和ください。
せぇ~の
『教えてGoogleさぁぁぁんっ』
・・・てなわけで
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がんも
「がんもどき」を略した呼称。
「もどき」とは、名詞の下につけて
*それ(名詞)に似せて作られたもの
*似て非なるもの
*それ(名詞)にも匹敵するほどのもの
といったことを表す。
(活用例)
あげは-もどき 【揚羽擬】
あゆもどき 【鮎擬】
ありもどき 【蟻擬】
うめもどき 【梅擬】
かまきり-もどき 【〈螳螂〉擬】
かみきり-もどき 【〈天牛〉擬】
がんもどき 【雁擬き】
くろうめもどき 【黒梅擬】
さそり-もどき 【蠍擬】
サフラン-もどき 【—擬】
シャープげんごろうもどき —げんごらう— 【—源五郎擬】
しょうりょう-ばったもどき しやうりやう— 【精霊〈飛蝗〉擬】
しろあり-もどき 【白蟻擬】
なんでだか、お仲間さんは虫、虫、虫! なんですねぇ、苦笑。
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大分話が逸れちゃいましたが、そんなわけで
「がんもどき」は「がん」にもどいた食材だってことがわかりました。
ではその「がん」とはなぁに?
「がん」とは「雁」という鳥。
カモ科の水鳥で、日本を代表する渡り鳥の一種。
昔から食用とされており、その肉は「うまいもの」の例えにされるほど美味である。
つまり「がんもどき」は、雁の肉のように美味な食材だっていうことですよね。
ということは『「がん」「もどき」』なわけなんです。
ってことは、よくよく考えたら「がんも」で切るのはちと変。
これって何かに似てる・・・
それはそう、あたかも「コクる」(告白することね)とか「おな中」(同じ中学ね)とか
微妙なところで切る『ギャル語』の典型ではありませんかぁ!
ってことは、ば、ばんちょ・・・・・・・(疑惑の目)
番長、実は『ギャル』だったんすかぁぁぁぁ!!!!!
ば、ばんちょ・・・ばんちょぉぉぉぉ~~~~~~~~~(号泣)
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この記事は大辞林
を参考に書かせていただきました。