私達は目に映る光をそのまま理解することはできない。
その光にどんな意味があるのか理解するのは目ではなく脳の役割だ。

私達の脳の中には編集部があって、
その編集部が発行する新聞を日々読んで
それを「自分自身そのもの」として錯覚しているだけだと
脳科学の本で読んだ。


私達が今感じている以上に本当は色んな自分や色んな記憶があって、
意外と忘れてるもんだな、と今日ふと気付く瞬間が何度かあった。

パソコンで久し振りに写真を見返して、
私は長女の離乳食を食べる姿をすっかり忘れていたし、
その時私がどんな顔をしていたかも知らなかった。
学生時代に通ったピエトロズ・パスタの「絶望スパゲティ」というユニークな看板メニューの名前や、
落ち込んだ時によく食べたスパゲティグラタンの味も忘れていた。
中学生の頃リチャード・マークスをよく口ずさんでいたことも
たった今ドトールの店内放送でやっと思い出した。

私の中には私自身も忘れ果てている素敵な宝物がたくさんあるのに、
私はどうして今の悲しみに浸って大事なものを忘れてしまうのだろう?


頭の中の編集部さん、
少し編集方針を変えてみませんか?
新しい風を入れようよ。
もう、春だよ。
ガチガチのルーティーンな編集の仕方を少し変えて、
編集会議の端っこで小さくなっている
「幸せ収集担当」ちゃんに、もう少し仕事を振ってあげたら?
「危機管理担当」とか「悲しみ担当」「真面目担当」が怖いワンマン上司で
仕事を全部背負い込んで常にオーバーワークしてちゃ、
他の編集者ちゃん達が可哀想よ。

「能天気担当」「のんびり担当」、良い編集者はいっぱいいるでしょ?
経験はなくても、仕事を振ればきっと育つはず。
「悲しみ」も「真面目」もちょっと手出ししないで引っ込んでなよ。

今日もすごく悲しい気持ちに溺れそうな時に
自然とチャップリンの『smile』を口ずさんでた私の中の音楽担当ちゃんはかなり優秀よ(^-^)。
そういう私のことが、私はやっぱり大好きだ。

だから…今日はとにかく、笑えればいい。

…ウルフルズ好きなのも忘れてたよ。

とにかく今、今日、元気で笑えればいい。
明日の心配は明日すればいい。
きっと何とかなる。


なーんてね。


帰ったら宝塚の録画でも見ようかな(^-^)。