PS2のゲーム『真・三國無双3』にハマったのが高じて、
横山光輝の漫画『三国志』を読み始めてしまいました。
面白い!
何で今まで読まなかったんだろう!
手塚治虫系の丸っこくて可愛い絵で、斬られた首がぶっ飛んでいるところとかを
描いているギャップもまたよし(笑)。
あと、順番が逆なんだけれど、
ゲームの方を作った人達はマンガの方のツボをちゃんと押さえてますね、と感心しました。
台詞とか計略とか、すっごい忠実に再現していて、偉い!と思いましたよ。
個人的に好きなのは、劉備が雷を怖がるシーンをこっそりエンディングに仕込んでいるあたり。
芸が細かい!
まだ文庫30巻のうち11巻までしか読んでいないので、
この先まだまだ期待大!なんですが、今日は今のところの感想です。
歴史書の三国志は様々な価値観によって様々な解釈が為されてきたのだと思いますが、
横山先生の『三国志』には、やっぱり昭和的な価値観が反映されているんだな、と思いました。
忠孝の道とか、覇道より王道だとか、親孝行とか、その辺の。
でも露骨に劉備贔屓という訳でもなく、曹操にもきちんと魅力を持たせて描いているあたり、
良いバランス感覚だな、と思います。
ただ、ちょっとしみじみ時代の流れによる価値観の変化を感じてしまったのは、
㹦蝉が董卓と呂布の仲を裂く件ですかね。
横山バージョンでは㹦蝉は、呂布が董卓を殺した後に自害してしまうのですが、
私は一瞬、
なんで??????????
えーーーー!死ぬことないじゃん!!
とキョトンとしてしまいました。
で、考えた結果、これは貞操観念の変化というやつだな、とやっと思い当った訳です。
いや、今どきの感覚でいくと、時の権力者実力者二人を手玉に取るなんて
「おいしい」とか「かっこいい」とか、
どちらかと言うと当たり前のように肯定的に受け取られる役どころだと思うんです。
が、考えたらちょっと昔は「二夫にまみえる」ことを恥とした時代だった訳で。
婚前交渉を持ったらそれだけで「傷物」とか。(…って物扱いすんなよ!)
そういう価値観の中では、自ら進んで二人の男に弄ばれる道を選ぶというのは、
確かに「身を捨てる」行為ということになるだろうな、と。
…正直この解釈で合ってるのか自信無いです。それくらいピンとこない。
私が㹦蝉くらいの美貌を持っていたとして(あくまで仮定です)、
同じ状況が目の前にあったとしたらもっと能動的に動いてしまうと思うし、
目的を達成しても絶対死んだりしないなー。
あ、でもあまりに積極的だと逆に怪しまれたりして?
㹦蝉みたいな堅い貞操観念の女がひたすら受動的に玩ばれたからこそ
董卓も呂布も疑いもせずに溺れたのかも。んー、男と女は難しいね。
今のところ若い女性だと面白いキャラはそのくらいかな。
芙蓉姫とか、清潔過ぎてどーもね…。
一方、妙齢を過ぎた女性も結構びみょーです。
自分の息子を帝位に就けようと画策する馬鹿母か、
自分の息子の諌め方が過激すぎる教育ママか、ってどうなの?!
ちなみに劉備のオカンが最高にヒステリックです。
自分のためにお茶(物凄い高級品)を買ってきた息子が、
自分の命の恩人に伝家の宝刀を渡してしまったと知った途端にいきなり
お茶を川に投げ捨てる
って!
あと、黄巾党討伐の義勇軍として活躍した後の劉備が色々と訳あって身を隠すためと
オカンを心配してという理由で実家に帰ったら、
お前の志はそんなもんか!!!!!!と激怒して追い返す母。
孟子のオカンは機織りを途中でバッサリ切ったのに、
そんな教えすらせずいきなり「二度と帰ってくるな!!!」って。
劉備かわいそう…。
ていうか劉備が色んな人に優しかったのって、
もしかしてヒステリックなオカンに気を遣って鍛えられた成果か(爆)?!
単福こと徐庶のオカンも、息子が騙されて曹操の元に来た事を知るやいなや、
自分が生きていたせいでこんなことになったと言っていきなり首括って死ぬし。
…みんなもうちょっと命を大切にしようよ…。
そんな疑問符てんこもりなところもありますが、
ていうか全然誉めてないけど、
でもでも、『三国志』、面白いです!!!!
…全然面白さが伝わってないなこれ…。