食品ロスは人類の存亡に関わる重大な問題。
ただ、この問題は経済や政治、あるいは選民意識などとも大きく関わっている。
貨幣経済にすり替えることによってごまかされているが、この星が再生産できる量は物理の基本法則によって上限が決まっている。
結局は、特定の人々が食品を廃棄すれば、押し出された人々が飢えて死ぬ。
無関心やエゴが生む、殺人。
今回のダイコーの問題は、かなりショッキングだったが、ある問題を提起してくれた。
基本的に消費期限、賞味期限については詳しくはwikiなどを参考にしてほしいが、製造者が(科学的・経験的)根拠に基づいて自ら設定するものというのが基本になる。
実際に消費期限により危害排除できるのはバクテリアの増殖。
各メディアが、ウィルスをバクテリアや菌類と同様に論じているのは勉強不足以上に滑稽。
ウイルスは、食品中では増殖しない。
すなわち保存期間に関わらず、感染する可能性があるということ。
いわゆるキャリア(健康保菌者)と呼ばれる人間が、製造に関わったらアウト。
数個のウィルスが食品に付着しているだけで、感染弱者(老人や乳児など)は命にかかわる症状を呈することがある。
少量のウイルスが付着しているかどうか、現在の科学では検出することはできない。
今の消費期限の設定は、おもにバクテリア対策。
前の会社では、消費期限を設定するサービスを行っていた。
保存期間中にバクテリアが一定数以上にならないかという確認作業。
しかし、ほとんど注文はなかった。
現実問題として、消費期限は製造者が自ら経験則や流通の都合によってつけている。
生鮮食品について、消費期限表示が義務付けられて、実際にスーパーで表示されているのを見て、何の根拠があるのか今だに謎!
とくに業務用商品は、ブラックボックス。
賞味期限についてはなおさら。
JAS法が改正されたとき、国からのガイドラインが定められると流布され、期待したが実際は2Pのガイドラインで製造者あるいは業界に任せるということだった。
確かに、同じ食品でも原料・レシピ・製造者の意識・環境などによって変数がかわるため、一律のガイドラインなど作ることは不可能。
結局、安全性いぜんに経済的理由から消費期限・賞味期限は設定されている。
食品衛生の世界では、QC、GMP、HACCP、ISO12000などの衛生管理システムが導入されている。
しかし、これらは自社の危機管理に基づいた思想でフードチェーン全体を考えたものではない。
自分なりに大きな欠陥と思うのは、是正措置の不備。
是正措置とは?
規格から外れた商品をどう処理するか?
消費期限を過ぎた商品をどう処理するかにも通じる。
多くの企業を見てきたが、すぐに廃棄。
イコール食品ロス、イコール弱者の弾き飛ばし。
これは、ダイコーや多くの事件を起こした食品商社、ミートホープなどの悪質な業者を賛美するものではない。
企業を超えた、是正措置の確立が必要ではないか?
規格から外れた商品の受け皿になるような企業間取引、そのためのコーディネーターが必要ではないか?
これが、TPP時代を見据えた企業連携の在り方ではないかと思う。
今回の騒動も、店舗にディープフリーザーがあるという前提なら、期限内に使い切れる→廃棄せずに済むという図式が成り立ったのではないかと思う。
少なくとも、マグロはバックヤードで安い加熱惣菜に作り変えるくらいの工夫があってしかりじゃないか。