金曜日

学校がえりの電車が人をひいた
人身事故になった

私はその電車の一両目に乗ってた

唯一車内で立ってた鉄道整備のおじさんだけが線路の上の人に気付いて叫んでた

轢いた瞬間はめっちゃゆれた

2両目がゆれるのも見た




運転席の無線がこわかった


「4両目と5両目のしたにいます」

「遺体はどうですか」

「バラバラですね」



その日夜までこの事故の影響で遅れたから、結構悲惨だったんだろう。



人を轢いたのにその電車は20分くらいで動き出した

運転手さんも割りと平然としてた

途中駅で人が乗り込んで来る

みんなこの電車が人を轢いたなんて知らない

男子高校生の冗談の「しね」が笑えない




人の命はあっけない




電車を降りてから死んだ方の事を考えた


状況が生々しかっただけで、私はその人をみていない

男か女かもわからない

せんろに俯せになってたらしい
おじさんがいってた



ただただ

線路に耳をつけて
音で電車が近付いて来るのを感じながら
轢かれるのをまつのはどんな気分なんだろうと

ずっと考えていた


〓みお〓