Art of Music InstrumentsのホームページにPyrophoneを追加しました。
ピロフォン(ガスオルガン)の概要
ピロフォン(火焔オルガン)は、ガラス管の内部で燃える炎(「歌う炎」)が生む振動を管内で共鳴させて発音する、19世紀後半に考案された鍵盤楽器。従来のパイプオルガンが空気流で発音するのに対し、燃焼そのものを音源とする点が特徴です。発明はアルザス出身のフレデリック(ジョルジュ)・カストナーによるもの(1870年代)。
構造
- ガラス管(共鳴管):長さ・直径の異なる複数のガラス管が音高ごとに並ぶ。鍵盤数オクターブ規模の編成が一般的です。
- 燃焼バーナー:各管の下部に複数の小炎を作る専用バーナーを備え、炎の配置・形状が共鳴の成立に重要。炎の高さよりもバーナーの形状や配置が効果に影響します。
- 鍵盤・機械部:鍵盤操作で対応する管のガス供給や炎の状態を制御し、オン・オフ(発音・消音)を行います。
発音原理
管内の特定位置にある炎が燃焼振動を起こし、その圧力変動がガラス管で共鳴して明確な音高となります。炎の干渉状態(分離・接近)を制御することで、発音と消音を切り替えます。
燃料と安全
初期研究では水素ガスが用いられ、のちに照明用ガス(都市ガス)などでも演奏されました。現代の再現例ではプロパン等が使われることもあります。
東京ガスによる復元(ガスミュージアム)
- 東京ガスは、フランス・ストラスブールのガス博物館にある当時のオルガンをもとに、1987(昭和62)年にガスオルガンを復元制作。
- 鍵盤を押すとガラス管内の炎が変化し、柔らかい音色が出る仕組み。音域は約2オクターブ半で、天然ガスで演奏できる世界最初のオルガンと説明されています。展示は東京都小平市のガスミュージアム。
参考資料
- Science Museum(UK)所蔵解説(Kastner’s Pyrophone, 1873–1876)
- Popular Science Monthly(1875)「The Pyrophone」(炎の干渉・バーナー形状・管寸法など技術記述)
- Science Museum Blog「The Amazing Adventures of Kastner’s Miraculous Pyrophone」(発明年・概要)
- 東京ガス・ガスミュージアム「収蔵品で見るガス器具の歴史(ガスオルガン)」
おまけ
パイプオルガンといえば、バッハという訳ではないですが、その昔、Roland Sound Canvas 88 proで演奏、UA100で録音したtwo part inventionsのプレイリストです。使ったOSは、なんとWindows 2000 Server (スタンドアロン) ネットには繋ぐことはできませんがUA100専用マシンとして未だ現役です。しかしsc88proの電源ノイズがひどくて、最近は使ってないです。 修理はできないだろうなあ![]()
