さて、なかなか進まないこのブログ

紹介文を書こうとすると、色々疑問が湧いてくる。

 

調べるとハマるんですよね。

私の調べるサイトは、なぜかドイツ語で説明されていることが多い。

それ以外にもオランダ語、イタリア語とさまざまです。

 

まあ、描いている楽器の時代背景を見れば仕方ない事なんでしょうけど、ハマるとついつい時間を忘れて調べています(笑)

 

では、マイペースで行きます。

 

19世紀のトロンボーン その4です。

 

 

 

 

◆ 1枚目 バルブテナートロンボーン

バルブトロンボーンとしてはごく一般的な形、ただ肩を載せるところが、少しへこんでいるところが特徴です。J.B.VAN DEN EYNDE により1841年頃に作製されました。工房などについては調べたのですが判りません。

 

◆ 2枚目 四番ピストンがついた直立型トロンボーンです。

FERDINAND VAN CAUWELAERTにより 1880-1910年に制作されたものです。

4番を使って低音までカバーしたので、Basun(おそらくドイツ語)なのでしょう。

通常、のトロンボーンはPosauneですから、ちなみにventilはバルブのドイツ語です・

実はFERDINAND VAN CAUWELAERT本人は1884年に没しています。ただし、 VAN CAUWELAERT家は1955年までブリュッセルで工房を営んでいたようなので、それで1910年まで作製されていたのでしょうね。

 

◆ 3枚目は、4本のwiener valveのトロンボーン、多分4番を押すとG管になったのでしょう。 ピストンがないのは、多分こわれて消失してしまったからと思われます。再現しようとも思ったのですが、あまりに全くないので、やめました。制作者のC.MAHHILONについては、くしくも、前回の3枚目に調べたことを書いていますので、重複は避けたいと思います。

記述のとおり19世紀末から20世紀初頭に制作されたようです。

 

◆ 4枚目は、かの有名なAdolphe Saxによって作成されたものです。ventielenというのはドイツ語で通すか、通さないか二つに一つのバルブをさします。(用途によっては2者択一ではない場合もあります・例えば、水道の蛇口にもつかいますが、これは通す量も調節しますよね。)即ち7音を同時に出す事も出来ますし、数音を同時に出す事も出来る不思議な楽器です。1875年にパリで製作されました。

 

◆ 5枚目は、丸いトロンボーンです。一見トロンボーンよりユーフォニアムやバリトン、アルトホルンなどに見えますが、鳴りは、やっぱりトロンボーンなのかなという管の広がり具合やベルの形をしています。メーカーはBOOST &  COとなっていますが、これはBOOSEY & COの間違いです。あとで、こっそり直しておきます。1873年LONDON製です。バルブはベルリンバルブの亜種みたいなものですね。それにしても丸いですね。吹いているところを見てみたくなるような楽器です。