こまつ座さんの「きらめく星座」を拝見しました。井上ひさしさんの描く戦前。歌声と希望に満ちた家族が過ごした町の小さなレコード屋、オデオン堂で巻き起こる悲喜こもごも。


井上ひさしさんの書く日本語は優しく噛み砕かれていて、心にスッと入って来る。しかしその優しさの中にハタと気付かされる沢山の警告がある。


笑って泣いて、観劇後に少し背筋が寒くなりました。日々増して行く何となくの息苦しさ。歴史の教科書で習った「もはや戦後ではない」という言葉が、また逆戻りを意味しているのでは無いかと考えてしまいました。


今、この時代に広く観て頂きたい素晴らしい舞台。新宿、紀伊國屋サザンシアターにて23日まで。是非是非。