小学生の頃から鍵っ子だった私。母が帰って来るまでの数時間、寂しさより寧ろ空腹の方が耐え難かった。


空腹感を紛らわす為に、オトンの録り溜めていたビデオ映画を貪り見るようになった。


「日曜洋画劇場」や「金曜ロードショー」深夜に放送されていた「シネマだいすき」等、マルクス兄弟にハマったキッカケもこの「シネマだいすき」だった。


その中にオトンがしきりに「名画や」と言うてた「リオ・ブラボー」があった。が既に「処女の泉」等をクリアしていた私からすると「オモロいけど、もっとテーマ性がある映画の方がええがな」と生意気にも考えていた。こんなマセた小学生は嫌だ。


大人になって分かる。「リオ・ブラボー」間違いなく傑作。テーマ性?いらんわ!そんなもん!テーマ曲なるあるぞ劇中歌「皆殺しの歌」最後はダイナマイト投げてドーン!!いいのです。それで。それがいいのです。


「モリコーネ 映画が恋した音楽家」を拝見。「リオ・ブラボー」のワンシーンを初めてスクリーンで観て急にそんなエピソードを思い出しました。


70、80年代を生きた私には走馬灯の様な映画、そして音楽。おかわりするつもりです。^ - ^