刺激的な出会いのあった一日。近所のギャラリーに絵を拝見しに行きました。


折笠敬昭さんの「僕だけが知る花」と題された個展。作家さんだけが知っている花は様々な形をしていました。


花そのものであったり、花束であったり。ひび割れてそこから小さな芽が生まれそうな、今はアスファルト色した人の心であったり。


私が惹かれたのは人骨の形をした花の絵。聞けばお婆様のお骨を拾う時に、骨にほんのりと色がのっていたのに気が付いて、火葬場の方にお話を聞いたところ、


「一緒に焼いたお花の色がうつったのですよ。」と教わったエピソードからインスピレーションを受けた絵です、との事でした。


何と美しい慰みの言葉であろうか。


私はふと、昔古本屋で立ち読みした外国の写真集を思い出しました。それは、山で遭難して亡くなられた方々のご遺体の写真を集めた物でした。


衝撃と共に、誠に不謹慎ながら山の頂を、家路を目指す途中で力尽き白化したそのご遺体を、美しく安らかだと感じてしまった事に戸惑いを覚えたのです。


その時感じた感動を小さな罪として封印して来ましたが、今回のお話を聞く事で少し救われた気がしました。


花のように美しかったのです、とその骨の絵は語っているようで、私も分かる分かると釘付けになってしまいました。


ええ日曜日の午後を、有難うございました。^_^