2024年1月23日(火)

 

ついに、記念すべき中丸先生の処女作「山田君のざわめく時間」単行本第1巻が発売されました!!!

(どんどんパフパフクラッカー

 

【買ってその場ですぐ読める!電子版】

 
 

 

【アマゾンの奥地から届く!紙書籍版】

 

 

全国発売のその日を迎え、ちょっと正直びっくりしました。

あれこれの様々なキャンペーン、イベントなどの展開!

そして、発売前から、重版に次ぐ重版!!

(すごい!!)

 

こんなに世間をざわめかせる新人漫画家さんも、なかなかいないのでは…。

今日、我が家にもアマゾンの奥地から、遠路はるばる山田君がやって来てくれまして。

早速、拝読させていただきました。

発売日当日は、電子で読みました。

 

本日は、その感想をネタばれ無しでお送りしたいと思います!

 

お送りするのは、わたくしこと、ライターのつむぎ澪です。

何を隠そう、本業、ライター。

普段からYouTube用の漫画原作をせっせと書き、KADOKAWAが出した本に名前だけ載ったこともあります。

歴6年、その道のプロライター目線で、独自のあれこれそれをお伝えできれば幸いです。

よろしくお願いいたします!!

 

  「山田君のざわめく時間」が、面白い!!

私は、孤高のアイドル「KAT-TUN」の中丸雄一さんのファンです。

今回、単行本の発売にあたっては、もちろんファンとしてその情報を知り、ファンとして購入しました。

ちなみに、アフタヌーンで連載をしていたことも知っていましたが、その期間には作品にほとんど触れていません。

 

「単行本が出たら、その時にまとめて読もう」くらいの、ライト層でした。

忖度抜きにして、内容に期待していたかどうか?と問われれば、その回答はかなりグレーです。

 

期待はするけど、それは「アイドル・中丸雄一くん」のファンとしての気持ちのほうが大きいんじゃないか。

そう思っていたからです。

 

そんなことを思いながら、手に取って読んだわけですが…。

大方の予想を良い意味で裏切る勢いで…

めちゃめちゃ面白いんですが。

 

文字通り、ページをめくる手が止まらなかったんですが。

おいちくん、かわいい!

斎藤君、クセになる!!

ごうわん君、好き!!

 

続きが気になって、一気に読み進めてしまいました。

時間を忘れて一気読みさせてしまう、そんな勢いがありますね。

すっばらしかったです!!!

 

漫画の面白さは、着眼点とか、話のテンポとか、キャラクターとか、ストーリーとか、そういういろいろなものの複合的な要素の集合だと思うんですけど。

本作の面白さは

 

1,共感性の高さ

2,キャラの表情

3,着眼点

4,サービス要素

 

にあると思っております。

それぞれの要素を詳しく見ていきましょう!

1,共感性の高さ

まず、主人公の「山田 雄一(やまだ おいち)」君は、ささいなことが気になってしまい、心がざわめくタイプの青年です。

そのため、日常のちょっとしたシーンで、常に「あれ?これって…」と、脳内ツッコミが止まらない性格。

 

つまり、おいち君は基本、ツッコミです。

ストーリーは、そんなおいち君の友人、「斎藤君」「ごうわん君」を中心に展開されていきます。

 

斎藤君はインテリで、PCなどの機材が大好き。

さらに、アイドルオタクで、アイドル(特にKAT-TUN)について語りだすと熱くなって性格が変わってしまう一面を持っています。

 

ごうわん君は、男らしくて豪快、前向きな陽キャです。

都市伝説が好きで、語りだすと止まらないほどの愛を持っています。

 

斎藤君、ごうわん君と話しながらも、脳内ツッコミを常に繰り広げている、おいちくん。

取り扱っている話は「エレベーターでのふるまい」や「あの人の名前が思い出せない」といった共感性の高いものが多いですね。

 

つまり、読んでいて「わかる~」「あるある!」という、思わずうなづける内容がたくさん。

かと思いきや、おいち君ならではのユニークな視点で、「そこ気になる!?」と、こちらが突っ込みたくなるようなシーンも!!

その思考のズレ加減や、着眼点の面白さが、ついつい笑いを誘いますね!!

 

2,キャラの表情

おいち君は、実に表情豊かです。

脳内ツッコミの大半は「あれ…?」という言葉とともに始まります。

その、怪訝そうな表情、不安そうな表情が何とも言えず秀逸なんです。

 

ギャグマンガにありがちな、オーバーリアクションもばっちり!

アイドルの話になると、途端に動きが軽やかになる斎藤君や、都市伝説のことになると顔の迫力が5割増しになるごうわん君など、それぞれのキャラが分かりやすくてとてもいいです!!

 

キャラクターの個性というのは、漫画の世界ではとても大事で。

キャラクターの役割も重要になってくるのですが。

おいち君、斎藤君、ごうわん君、の三人は、とてもバランスの取れた関係だと思います。

 

中丸先生は、単行本発売時のインタビューで「3人は、それぞれ自分と似ている要素がある」というようなことをおっしゃっていますが、キャラクターが生き生きと描写されている点から見て、とても感情移入しながら書いてらっしゃるのは確かですね。

キャラが立つと、ストーリーがテンポよく展開して、話が面白くなる!!!

 

私は特に、顔がつぶれて3頭身になっている、かわいいおいち君が好きですね~。

ざわめいている時と、通常モードのかわいい顔のギャップも、またたまらないんですよね~。

すっばらしいですね!!!(2回目)

3,着眼点

これはもう、純粋に中丸先生のセンスの話。

まず、1話のマッサージの話からして「なんかわかるけど…そこかぁ!!」って、なります。

単行本の1巻を見ているだけで、中丸先生の考え方や人柄が、透けて見えるようです。

 

芸歴25年という、ベテランもベテラン!

押しも押されもせぬアイドル様の中丸先生ですが、その脳みその中身は意外と庶民的というか…けっこう細かいというか…「そこ、そんなに気にするんかーい!!」みたいな、とっても親近感が湧くのが、ファンとしては非常に嬉しいですね。

 

単行本の中で活躍しているのは、主人公のおいち君ですけど。

それはもう、ほとんど中丸先生の目線とニアリーイコールなわけで。

こんなの、読みたいし、気になるに決まってる!!

 

私は特にファンだからそう感じるのだとは思いますが、ファンでなくても、「そう来る!?」という意外性と、オチでだいたいほっこりすることが多いので、とても安心しながら読めますよね。

そう、読後感がとても良いのもこの漫画の大きな特徴かなと思いますね。

 

着眼点の面白さ、展開の意外性、オチの安心感、というのが、とっても心地よいと思っています!!

 

4,サービス要素

ここからは、中丸先生のファン必見!!サービス要素のお話です。

エンタメの世界というのは、サービス要素が大事だと思います。

アイドルも、漫画家も、分野は全く違いますが、「エンタメ」という点では共通するところがあります。

 

中丸先生は、とにかくサービス精神旺盛です。

以前から、X、Instagram、ファン向けのブログ、を個人で動かしている中丸先生。

それに加えて、最近は、個人でYouTubeチャンネルを立ち上げ、TikTokも始められました。

「超人か?」「中丸先生、何人いるの?」と、ファンは常にざわめいていますよ。

 

もともと、サービス精神が旺盛なんです、中丸先生は。

そんな中丸先生が手掛ける漫画。

ファンが喜ぶサービスなネタが、随所に盛り込まれていますよ!!

 

これはネタバレ??

いや、ギリ大丈夫っしょ。

だって、気づかない人は多分わからないもの。

でも、たぶんhyphenならわかるやつ!!

 

ということで、私が思わずニヤニヤした、サービスなシーンを何個かご紹介。

 

 

まんぷくてんとう虫

出ましたまんぷくてんとう虫!!!

よにの発、まんぷくてんとう虫!!!

どうやら、LINEスタンプにもなるらしい!?まんぷくてんとう虫!!

先生、まんぷくてんとう虫の絵本ください!!(ガチ)

 

 

Real face

がっつり、歌詞が出てきます。

よく見ると、次のページの店員さんも歌詞を踏襲してますね。

芸が細かい!!

 

 

ムーンショット(中丸くんソロ曲)

「ムーンショット」という単語そのものは、ごうわん君の口から出てきます。

が、よく見ると歌詞の要素もダダ漏れですよ。

これは、気づくと楽しい!

ファン必見・必笑ですねwww

 

 

KAT-TUN

そして、KAT-TUN本人様たちもがっつりご登場なさってます。

KAT-TUNあるあるもネタとして登場!!

Honeyの円盤も出てきてますね!!

 

 

ほかにも探せば、もっとあるかもしれません。

気づいていないだけで、「ここ、ポイントなんよね~」という、先生ならではのこだわりも、きっとたくさんあるんだと思います。

そんな裏話的なことも、どこかで聞けたら嬉しいなぁなんて、ファンとしては思います。

 

そして、1巻の最後に書かれているお言葉…これだけは言わせてください!

「続刊発売を目指して、鋭意新ネタ製作中」とのこと!!

 

これは、楽しみしかない!!

普段からお忙しい中丸先生ですが、その仕事の速さは誰もが度肝を抜かれるところ。

私たちの知らないところで、またコツコツ漫画制作に向かっているということなのでしょう。

 

漫画家中丸先生の挑戦、楽しみに見ていきたいと思っています!!

中丸先生のいちファンとして、続刊、期待しちゃいますねー!!!

 

以上、「山田君のざわめく時間」感想でしたっ!!