ネガティブ、とんでけ。 | フィッシャーキングの友人

ネガティブ、とんでけ。

昨日は、会社をつくったときに「会社つくったよ、久しぶりだね」と、はがきだけ送っていた、10年前に一緒に仕事をした1コ下の元グラフィックデザイナーさんと食事をした。突然誘ったものだから、彼の方はゆっくりできなくて、仕事を2時間だけ抜けてきてくれた。なので、彼はアルコール抜き。私もビール小瓶1本のみで、寿司をつまみながら近況を話し合う。


グラフィックデザイナーとして勤めていたデザイン事務所をやめ、営業兼プランナー的な職域でシゴトをしているとの話。社内には制作部もあって、クリエイティブの実作業はそこに任せているという話だったが、元々いたデザイン事務所の社長(AD)がかなり厳しい人で、かなりごりごりにデザインをやってきた人なので、スタッフが上げてくるものに対する評価はきっと厳しいのだろうことは想像できる。


ちょっと自嘲気味に、「浮いてんねんなーオレ。というか、無視されてるかも(笑)」と言う彼。思い当たるふしはたくさんあって、職域とか上下とか関係なしに、シゴトに関することで、「あれ、これちょっとおかしいな」と思うことを素直に言ったことかな、と。「まぁ、入ってすぐだったし、オレ、口のききかたなってないから、言い方もぞんざいだったし、その点では、オレが悪いんだけど。」その後、何度かそういう衝突(彼は衝突しているつもりは一切なし)が続いた後、その相手(上層部の人らしい)は、彼にいっさいシゴトを回さなくなったのだそうだ。


こちらの近況も少しは話したけれど、ほとんど彼の話に終始。なんとなく、彼はいま、親しい友人でもなく、日ごろ顔を合わせている仕事仲間でもなく、単なる昔からの知り合いってだけの、仕事でもプライベートでも、何の利害関係もない私のような距離の人間に、もろもろ~っと、しゃべってしまいたかったんだろうなぁ。なんとなくわかる。


たぶん、シゴトや仕事環境に、なーんの不満もない人っていうのは、少ないと思う。不満があるということは、良くしたいという意気込みの証でもあるわけで、何の不満もない人は、逆に言うと、何の向上心もない人かもしれない。でもね。ものごとって、どちらかが一方的に悪いことって、ほとんどないんじゃないかなっとも思う。5:5なのか、1:9なのか、比率はわからないけれど、何か(誰か)にネガティブな印象を持ったときって、同じぐらい、自分にも原因があると思った方がいいのではないかって。「あなたのキライなあの人は、鏡に映ったあなたです。」という、ミラー現象って言うんだっけ、そういうのって本当にあると思う。でも、そんなお説教みたいなこと言っても詮ないしなと思い、ばくばくお寿司を食べながら、ふんふんと相槌を打って、ただただ彼の話を聞いて、2時間なんてすぐに過ぎて、また会う約束と握手をして別れた。


帰り道、「どうするのかな~、辞めて違うとこ探すのかな。それとも、がまんして続けるのかな・・・」と思っているところへ、彼から「なんだか充電できたので、今からやるべき仕事もはかどりそう」というメールが入った。人によって、前へ進む進み方って、あるんだろうね。どんないやな事でも、ポジティブに捉えましょう、というのは良く聞くけれど、彼にみたいに、ひたすらネガティブというか、ちょっと自嘲気味に誰かに話しちゃって、何の解決にもなってないんだけど、それでちょっとすっきりして、一歩前に踏み出すのもひとつのやり方。そういう距離感の友人というのも、人生には必要なのかもしれないなぁ。


彼の話から推測するに、次にネガティブウェーブがやってくるのは、おそらく1月下旬ではないかと思われるので(勝手に予測)、次はちょっと身体があったかくなるような、辛いものでも食べに誘ってみようかな、と思っている。