感謝。感謝。感謝。
今日は、父親の緑内障の手術の日だった。
緑内障は、視野がだんだん狭くなり、徐々に視力が失われていく病気。
完治はなく、進行を止めるための手術や、数時間置きの点眼やマッサージでやり過ごしていくしかない病気だ。
今日の手術は、成功率50パーセントという話だった。
当然、行うかどうするかは躊躇したが、病気の進行が進み、このままいくと寿命が尽きる前に視力が失われるかもしれないということもあり、残る人生を豊に過ごしたいという積極的な意思が働き、決心。
兄弟3人、昨日から、そわそわ。
全員が離れて暮らしているので、ケータイメールが飛び交う。
「明日だね」
「うまくいくよ、きっと」
「何時からだって?」
「10時に病院に入るって」
「いま、目のマッサージだって、お母さんが言ってた」
「12時から始まるって。でも、1時間で終わるってよ」
「もう14時だね、電源切ってるね」
あちゃちゃ。仕事にならない。
痺れを切らして母親に電話したところ、ちょうど手術を終えて出てきたところ。手術室の前で待っていた母も、前回よりも長くかかっていることに、不安な気持ちで先生に駆け寄ったらしい。
「いやぁ、よく見える方の目ですからね。視力がちゃんと維持できるよう、念入りに診てたんですよ」
ほっ。よかった。
まだか、まだか、まだか・・・と、母も私も弟妹も、ずいぶん気をもんだ1時間だった。
まさか、まさか、まさか・・・と、湧き上がってくる気持ちを追い払い続けた時間だった。
まぁ、それから約2時間後に母から届いたメールによると、手術をしたほうの目に山本勘助よろしく眼帯をはめ、母に手をとってもらって歩きながらも、「腹が減った」とラーメン店に入り、チャーシュー麺をたいらげたそうなので、まったく心配無用だったわけだが。
弟は、そのメールを見て思わず、
「もうラーメン食べられるほど元気なのかよ!」と、思わず突っ込みの電話を入れたそう。
なにはともあれ。
先生に、感謝。
世界中の神様にも、感謝。