昨日はバレンタインデーでしたね。
皆様はチョコレートをどなたかに渡されましたか?

日本でバレンタインデーに
チョコレートを贈るようになった仕掛け人は
メリーチョコレートだと言われています。

チョコが売れず仕舞いで
次の年にハート型チョコレートににしたら
バカ売れしたのだとか。。。

そこから神戸のモロゾフや
森永製菓に派生していったそうです。

今やチョコレートだけではなく
お煎餅や他のお菓子類も
バレンタイン商戦に参戦していますよね(笑)。

ところで美味しくて甘いチョコレートは
カカオが原料ですが
チョコレートの生産量が多いのが
ドイツ、フランス、イタリア、イギリス、
ポーランド、ベルギー、スイス、
スペインだそうです。
(日本チョコレート・ココア協会より2014年統計を抜粋)

カカオ生産量は
コートジボアール、ガーナ、インドネシア、
ブラジル、カメールーン、ナイジェリア、
エクアドル、ペルーなどで
すべて熱帯地方です。
(日本チョコレート・ココア協会より2015年統計を抜粋)

カカオはヨーロッパで
栽培できるものではありません。
それではなぜヨーロッパで
チョコレートが作られるように
なったのでしょう。





スイスでチョコレート生産量が多いのは
チョコレートの様々な製法が

考案された国だからです

まず、スイス最古のショコラティエは

「メゾン・カイエ」。

ローザンヌからほど近い

ヴェヴェイという町で生まれました。

苦い飲み物でしかなかったカカオ飲料を
1802年に固形のチョコレートにしたのが

このメゾン・カイエ。

その後同じスイスの

ダニエル・ピーター・ケラーが
ミルクを混ぜる
チョコレートを考案し
ミルクチョコレートが完成したのが1829年。

現ネスレの創始者アンリ・ネスレが
粉ミルクを開発し

これをチョコレートに混ぜて
ミルクチョコレートが販売されました。

ポーランドのチョコレート生産量が多い理由は
安価な人件費が得られるため

チョコレート工場を
ポーランドに置く会社が多いからです。

そして、ドイツ、フランス、
イギリス、
ベルギー、スペインはカカオ生産国が
植民地だったというのが理由です。

カカオ生産量上位国の

植民地支配国をあげると。。。

カカオ生産国      支配国
コートジボアール    フランス
ガーナ         イギリス
インドネシア      オランダ(ベルギー*)
ブラジル        ポルトガル
カメルーン       ドイツ・イギリス・フランス
ナイジェリア      イギリス・フランス
エクアドル       スペイン
ペルー         スペイン
*ベルギーはネーデルランド(オランダ)の支配下にありました。




カカオ生産国のカカオ農場で働く労働者達は
カカオの栽培方法は知っていても
カカオからどのように
チョコレートを製造するのかを知りません。

加えて、カカオ農場の労働者達は
チョコレートを食べたことがない人が

ほとんどです。
江戸時代の米の年貢と同じ

悲しい現実です。

児童労働も問題になっており
人身売買された子供達がカカオ農園で
安い賃金で強制的に働かされ
農薬散布に従事し
体格に合わない大きなナタで

雑草除去作業をしています。
(国際熱帯農業研究所資料より)

ファエトレードはメリットもありますが
・フェアトレード保証の最低価格が国際価格より明らかに低い
・生産組合の搾取構造が存在し末端農家に適正なお金が支払われない
・フェアトレードが広まれば広まるほど価格が下がる
などの問題もあります。





イギリスのジャーナリスト

コナー・ウッドマンの著書
「フェアトレードのおかしな真実」を読むと
残念なことにフェアトレードでは
貧困は救えないという現実があります。

何故なら

貧困の原因は腐敗した政治と内戦にあるから。

内乱が多く働く人がいない、

仕事がない
字が読めない、

食糧がない、

水道は整備していない、
義務教育でも子供達は学校に行けない、
お金がないので子供達は

家族を養わなければいけない、

国自体にお金がなく賄賂が横行している、
社会が荒廃し道徳がないため

レイプが横行している、

物流システムもなく

物が慢性的に不足している、
挙げたらキリがありません。

グローバル企業は法令遵守による
社会的評判に縛られ
企業の社会的責任(CSR)として
フェアトレードを利用していると
コナー・ウッドマンは言っています。

フェアトレードマークをつけると
売り上げが上がることを利用していると。。。

フェアトレードで社会貢献している
素晴らしい企業もありますので
これらはすべてに当てはまるわけではありません。
どんなことでもメリットと

デメリットは背中合わせです。

私が言いたいのは
皆様が
バレンタインの

チョコレートを買うときに

普段チョコレートを買うときに
原材料がどこからくるのか
そして誰が栽培・生産しているのか
トレーサビリティを少しだけ
考えてみてほしいのです。
その上でチョコレートを

選択してほしいのです。


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