Italian salad made by organic veges ブルガリイルリストランテは自然栽培の野菜も使用しています。 #BvlgariIlRistoranteGinza

Organic Holistic Life Mioさん(@mio_organic_holistic_life)が投稿した写真 -




前回の記事からかなり空いてしまいました。
6日は丸1日明治神宮と上野東照宮などの神社参拝に出かけてきました。
3連休は資料とテキスト作りで自宅にお籠り。
計画通りに進まなかったので今週も頑張ろっと。
神社巡りはおって記事にします。

自然栽培が一番いいと思っている方が多いようで
「自然栽培の野菜が増えればいい」というコメントを頂きました。
たぶん自然栽培は無肥料農薬不使用だからだと思いますが。。。
本当に自然栽培は農薬不使用なのでしょうか。

このようにおっしゃる方は
有機JAS認証の有機栽培
いわゆるオーガニックの農産物は
種はF1種が多く、使用可能な農薬があって
本物のオーガニックではないと
思ってらっしゃるのではと思います。



パリのスーパーの野菜コーナー。



有機JAS認証の有機栽培にも
自然栽培にもどちらにもメリット、デメリットがあり
自然栽培も農薬がかかっている可能性もあり
自然栽培も種はナチュラルではない可能性もあります。

自然栽培は基本的にいわゆる
木村さんのリンゴに代表される
農薬不使用で無肥料の農産物。

りんごの木村さんはご自分の講演で
「有機栽培(有機JAS認証)の農産物は腐る」と
実験した野菜の写真を見せながら説明していましたが
木村さんのりんごも有機JAS認証取得できるのになあと
心の中で思いながら聞いていました。

この自然栽培の農産物も
有機JAS認証が取得できますし
実際に自然栽培で有機JAS認証の野菜も存在します。

以前青山の国連大学前ファーマーズマーケットで
この自然栽培で有機JAS認証の野菜販売の
お手伝いをしていたことがありました。
知り合いの出店舗さんで買い物に行って気が向いた時に
1、2時間程度ボランティアさせて頂いてました。

この時に野菜や果物について
いろいろと教えて頂いたのがむぎの会の重鎮の方でした。



以前訪れたフランスワインの産地シャトーヌフデパプ。



有機JAS認証のデメリットは
使用可能な農薬があること(農薬リストは←をクリック)。

例えばハッパ乳剤という農薬。
これは90%がなたね油の成分で
10%が界面活性剤などです。

なたね油は食用に向きません。
肥料にするということは農産物に
なたね油の成分が混入するということ。

なたね油は江戸時代に採取する方法が
広まったそうですが
なたね油の需要のほとんどは燃料としてでした。

電気が主流になる昭和初期まで
なたね油は食料ではなく行灯(あんどん)の燃料
として使われていました。


油は食用にされてきた歴史が長いということが
食用にできる油の条件のひとつですが
約70年前まで燃料に使われていた油は
食用にするには歴史が浅すぎるといえます。

いつから燃料だったなたね油が
食用になったのか定かではないですが
行灯が電気に変わり使い道がなくなって
食用になったと推測します。
これはあくまでも私の推測です。

外国産なたね油(キャノーラ油)は
遺伝子組換えが多いのでその時点でNGですが。。。
メーカーに問い合わせていないので分かりませんが
農薬にするなたね油は安価ですから
遺伝子組み換えの可能性も無きにしもあらずです。

有機JAS認証のメリットは自然栽培よりも
生産性が高いことです。
有機JAS認証の自然栽培農産物は
これには当てはまりませんが。。。
他にもっとメリットがありますが割愛します。

日本のバイオダイナミック農法の農産物も
海外と同じくオーガニックの肥料を使用して
作られているかといえば疑問です。

バイオダイナミック農法は
無肥料ではなく有機肥料(オーガニック肥料)が基本ですが
日本でバイオダイナミック農法すべてに
オーガニック肥料を使用できるかといえば
そこまでのオーガニックの肥料があるのかどうか。。。

もちろん日本でオーガニックの肥料を使用している
バイオダイナミック農法の野菜や果物もあると思いますので
その点はご了承下さい。

自然栽培のデメリットは生産量が少ないことと
管理されていないのでお隣の圃場から
農薬や殺虫剤が自然栽培の圃場に
流れ込んでいる可能性もあるということです。
有機JAS認証ですと保証になりますが
認証がない農産物は管理されていませんので保証がありません。

また、例えば圃場の近隣の山の斜面に果樹園があったとします。
その果樹園に農薬や殺虫剤を使用していたら
山から水は流れてきますので
自然栽培の圃場にも流れてきます。
それが管理されているか、否かということで
有機JAS認証であればこのケースは認証は取得できません。

要するに自然栽培は農薬がかかっている
可能性があるかないか分からないということです。

自然栽培派と有機栽培派がいて
自然栽培派はよく有機JAS叩きをしているのを
側で見ていていて
どちらもデメリットがあるのにと思っていました。



フランスワインの産地シャトーヌフデパプのワイナリー。



慣行農業の農産物は確かにケミカルな肥料
農薬、殺虫剤を使用することも多いと思いますが
慣行農業の農産物も必要です。

種がナチュラルで農薬不使用の農産物を
増やしていくことは大切ですが
慣行農業の農産物は無くならないですし
無くなったら日本は食料自給率がかなり低くなり
海外依存度が今にも増して高くなります。

因みに2015年の農林水産省のデータでは
お米を除くカロリーベースの野菜自給率は76%で
生産額ベースの
野菜自給率は76%。
全体の食料自給率はカロリーベースで39%
生産額ベースで66%です。

また最近は有機農業や自然栽培を
一本にしている農家さんも多いようですが
慣行農業と有機農業の農産物を
どちらも作っている農家さんも多いのです。

自然栽培の農産物も
有機栽培の農産物も
慣行農業の農産物も
食料自給率の低い日本では全て大切です。

自然栽培と有機栽培も人間がつくったもの。
自然の循環は不足分もなく過足分もなく完璧に作られています。
人間がつくったもので自然にかなうものは何もありません。


農薬が健康に良くないことは
フランス有名なワインの産地ボルドーの例で見て取れます。
ボルドーはフランス最大の農薬使用量でもあり
ぶどうの農薬使用量が多いのが理由です。
次に多いのがシャンパーニュ地方。

ボルドーは子供の白血病の危険性が他の地域より20%も高く
小児がんは1980年以来1%づつ増え続けています。
また、子供の毛髪の汚染物質の検査で
40もの危険な農薬が検出され
昨年ボルドー市内で抗議でもがありました。

フランスでは2020年までに
家庭菜園(非農業ゾーン)での農薬使用を禁止する
背景にはこのような一因もありました。

日本は農薬使用量世界第3位の国(2016年)。
多湿の日本では農薬不使用の農産物の
栽培は難しいようですが
なるべくナチュラルな種を使用し
農薬を減らした食べ物が増えていくこと

これから大人になる子供達のためにも切に願います。


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AFASオーガニックコスメティック認証基準委員会委員
英国IEB認定 解剖生理学・病理学ディプロマ取得
JAMHA 認定 メディカルハーバルセラピスト
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 米オレゴンからやってきた自然派レストラン「ナヴァートウキョウ」でクリーンイーティング

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