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皆様こんにちは。Organic & Holistic LifeのMioです。


私のブログを長く読んで下さっている方々はご存知だと思いますが私の母は20年前に直腸癌で大手術し腸の一部がありませんが、今も元気で再発はしておりません。


そんな母は免疫力を高めようと、免疫学の世界的権威新潟大学大学院医学部安保教授の著書を多数読破しておりまして、母からもらった本を私も読破しました。


その中でこの間再読したのが上記写真「体温と免疫力の関係」。冷えは健康に良くないと言われますが、何故なのかの内容です。


体温は健康維持にかかわる重要なポイントで、免疫システムと密接にかかわっています。人間を含む哺乳類は体温が一定に保たれている恒温動物ですが、人間の体温は体のどの部分でも同じという訳ではなく、脳や内臓などの深部は約37.2℃。


直腸や舌下は約36.5~36.7℃、外気に触れる体表はもう少し低くなり、日本人が体温を測るわきの下が約36.2~36.3℃で、これが平熱になります。


または周囲の温度で体温を変える爬虫類などの変温動物が14~18℃前後で、触るとひんやりするのはこのためです。 


人間は食べ物を食べて、分解・消化・吸収・代謝・輸送・排泄を毎日繰り返しているわけですが、これに必要なのが酵素。

 

恒温動物も変温動物もこの酵素が活発に働けるだけの体温が保たれていないと、活動が鈍り、変温動物であれば活動を中止し、恒温動物である人間は病気になります。


体温は1日の中である程度変動し、朝が一番体温が低く、その後段々と上昇していきます。低血圧の人は朝に弱いと言われていますが、健康な人であれば朝に少なくとも35℃ある体温が、低血圧の人になると35℃に達しません。

 

そのため、体内の生命活動が十分に行えず、活動する気力が出てこない状態です。低血圧の人が朝に弱いと言われるのは血圧が低いのではなく、体温が低いからです。

 

また、体温が低いのは低血圧のためだけではなく、癌、膠原病、アレルギー、胃潰瘍などの病気のすべてが体温の低い状態で起きています。


体温が低いと活動性が失われるのであれば、体温が高ければ高い程いいのかと思いますがそうでもなく、熱エネルギーをそれだけ放出していることになるので体はエネルギーの消耗に耐えられなくなります。


また、人間の体のほとんどがタンパク質で出来ていますが、目玉焼きを作るときにタンパク質である白身が白濁しますが、高温になるとタンパク質が変質してしまいます。

 

人間が生存できる最高体温は45℃だそうで、高温になると脳細胞が壊れてけいれんなどを起こすことがありますが、これは熱自体のためではなく、酸素が十分に供給出来ず、細胞が壊れてしまう、酸素不足が原因です。


「冷え」というのは大切な体の深部の体温を下げないための防御反応で、西洋医学では「冷え」は病気と認めておらず、病院へ行ってもまともにとりあってくれません。


冷えると病気になる、体を温めると健康が維持できるという考えは

東洋医学からくるもので、科学的裏付けがなされていません。


西洋医学的視点で「冷え」を見る場合、免疫系と自律神経系と内分泌系の三つの調整システムが互いに作用し、体を健康に保つ仕組みが必要となります。


体温が下がると免疫力も下がるという仕組みは、免疫系の細胞である白血球のうち約60%を占めているのが顆粒球で、リンパ球が35%、残りの5%がマクロファージが関係してきます。


免疫機能を担当する血液細胞であるリンパ球の割合は、自律神経の動きなどで多少変わります。交感神経が優位になるとリンパ球の割合が少なくなり、これが続くと低体温になりリンパ球の割合は30%に減ってしまいます。


交感神経が刺激されるとリンパ球が減るのは、リンパ球は副交感神経の支配を受け、顆粒球は交感神経の支配を受けているからです。 


交感神経が緊張しているとき、つまり私達が活発に動き回っている時は、細菌などの微生物が体に入りやすいので顆粒球を増やし、侵入を防ぎます。


食事をしている時のような副交感神経が優位のときは、消化の過程で現れる体に不都合な物質を処理するために、リンパ球を増加させます。


低体温状態から脱して体温が上昇すると、副交感神経が優位になりリンパの割合が高くなります。ところがリンパが増えすぎると、逆に体温は低下してしまいます。


要するに、白血球は交感神経が優位でリンパ球が少ない時でも、副交感神経が優位でリンパ球が多い時でも、どちらも体温は低くなります。


体温が低い時は酵素の働きが悪くなっているので、様々な病気にかかりやすくなるという訳です。


*参考文献 - 安保徹著「体温免疫力」


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