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 昨年読んで記事にしていなかった腸内革命

 TV番組でも話題になったようなのでちょっと遅めのテーマではあるが、

 ファイスブックページに投稿した簡単な記事の反響が大きかったのでブログでもまとめてみた。


 母は直腸癌で大手術をして腸が3分の2しかない。

 それから約20年経った今でも元気で後遺症と共存して生きている。

 腸の3分の1が無いので、1回の食事にたくさんは食べられない。

 たまにガスが溜まって腹痛で病院に運ばれることもある。


 しかし、70歳を過ぎた今でも自転車を愛用し、食事に気を付け、

 精神的にも自立して明るく前向きに晩年を謳歌している。

 と言うより半分以上諦めの境地で、自分の目の前にあるもの、自分が今持っているものに満足して、

 多くは望まないと言っていた。


 母は人生悟っている。癌で死と向き合い、3.11も経験し、

 何か相談するといつも納得できる的確な答えが返ってくる。

 死の恐怖を何度か克服した人って本当に強い。


 家族にこんなことがあったので、腸が幸せを左右すると知った時、

 母が身を持って体験した事だと思った。

 母の腸が原因で一時期、母を含む私達家族全員が幸せから遠ざかっていた。

 腸が自分のそして家族の幸せをも左右するのである。


 人間は口から食べ物を食べ、食道を通って胃に運ばれて分解され、

 胃液と消化酵素で食べ物が消化され細切れになり、小腸へ送られる。


 細切れになった食べ物は、小腸で腸液・胆汁・膵液にそれぞれ含まれる消化酵素によって

 たんぱく質はアミノ酸に、糖質はぶどう糖などの単糖類に、脂質は脂肪酸などに分解され、

 栄養素と約90%の水分が小腸で吸収され、

 これらの栄養素が代謝によりエネルギーに変換される。

 

 小腸で栄養素が吸収された食べ物の残りかすが大腸で輸送される間に水分が

 吸収されていき、次第に固くなって便として直腸にたまり、肛門から排泄される。

 人間はこの分解・消化・吸収・代謝・輸送・排泄を毎日繰り返し、

 これが正常に機能しなくなると病気になる。


             

 この中の特に腸の働きは、食物から吸収した栄養素を分析し、

 カラダに必要なものは代謝しエネルギーに変え、不要なものは大腸に輸送して水分を吸収し

 便として排泄するという頭脳よりも賢い働きをするため「腸脳」と呼ばれている。


 加えて、腸は有害物質が体内に入ると下痢と嘔吐という指令を脳に送り、

 人体に危険な物質をカラダの外に出そうとする。

 

 下痢や嘔吐は生態として優れた防御反応であり、腸がこの指令を出さなければ

 人間は生命を維持できない。

 これも腸が「第二の脳、腸脳」と呼ばれる所以である。


 脳の神経伝達物質であり、脳に歓喜・快楽・興奮といったメッセージを伝えるドーパミンと、

 心身と自律神経をコントロールするセロトニンは「幸せ物質」と呼ばれ、

 これらを脳に十分に送る事ができると人は幸せを感じる。


 またこれらの脳内ホルモンが著しく低下すると、気持ちが暗く、

 すべてに対し消極的になり不幸度が高まっていき、

 健康を害したり最悪の場合自殺に至ったりしてしまう。


 この幸せ物質の働きを左右しているのが腸内環境で、脳と密接に結びついている。

 腸の中には、乳酸菌・ビフィズス菌・大腸菌・ウェルシュ菌など様々な腸内細菌が棲んでいる。

 

 これらの腸内細菌のバランスを整えるには

 乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を腸内中80~85%にし、大腸菌やウェルシュ菌などの

 悪玉菌と普段は善玉菌の働きをするが体調を崩すと悪玉菌に豹変する

 日和見菌を15~20%にすると腸内バランスが理想になる。


 これらの善玉菌・悪玉菌・日和見菌は、腸内の草木が生い茂ったような

 「腸内フローラ」に生息しており、腸内フローラが前出のような理想的なバランスを保てれば、

 腸内で幸せ物質であるセロトニンとドーパミンが作りだされ脳に伝わって、

 幸せを感じることが出来る。


 また、便秘や下痢などの便通異常が起こると、

 腸内細菌が減っていき、特に善玉菌が大幅に減少し

 腸内フローラに大きな打撃を与える。結果、幸せ物質が減り、幸福度が低下する。

 腸内フローラの環境が幸福度を左右しているのである。


 それでは、腸内フローラの善玉菌を増やし、幸福度を高めるにはどうしたらよいのか。

 それには食物繊維を豊富に含んだ食材を摂取することが大事で、

 特に植物性食品を中心に、グリーン野菜、海藻類、大豆などの豆類を摂取すると良い。


 また、腸内細菌を増やしバランスを理想に近づけることは、

 免疫力を向上させることにも繋がる。

 

 腸内細菌が免疫細胞の70%を作りだし、

 免疫細胞は腸内細胞を増やすことによって活性化する。

 免疫力の向上は様々な病気を寄せ付けない病気知らずのカラダをつくることになる。


 食物繊維をたくさん摂取すると腸内細菌が増え、便通も良くなり、

 老化・癌疾患・鬱病・アトピー性皮膚炎を含むアレルギー・動脈硬化・高血圧症をも

 防ぐことが出来る。

 

 腸内環境を整えることは健康で幸せな毎日につながっている。


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