皆さんこんにちは、リョーンズですニコニコ

 

国債の暴落がすごいですね。TMF(3倍レバレッジ債権ETF)に関してはついに4ドルを割りました。

 

TMFが10ドル切ったくらいの頃からインフルエンサーが国債を薦め始めて、その頃に飛びついた人たちは全員もれなく死亡です。

 

8ドルは最高の押し目!で飛びついた人たち、6ドルは今世紀最大のチャンス!で飛びついた人、4ドルが大底!で飛びついた人たち全員含み損です。

 

さて、このやられた人たちの共通点はなんだったでしょう?

それは「金利」にのみ注目して売買したということです。

 

金利と国債は相反する関係で、金利が上がれば国債の価格は下がります。2022年前半あたりからFRBが積極的に金利を上げていくスタンスが明確になったので、皆さん金利が上がりきったところで国債を買おうと待ち構えていました。

 

また補足ですが、金利は指標としてわかりやすいというのもあります。

金利を予測するに当たって多くの情報を気軽に見ることができますので、とにかく金利・金利・金利とフォーカスしすぎてしまっているわけです。

 

しかし今の国債価格は、金利ではなく、ここ数年忘れられていた需給関係の要因に強く引っ張られています。

 

この10年間は経済を加速させるため、アメリカの中央銀行がせっせと国債を購入していたので国債は売れて当たり前、売買されてあたりまえ、ということに皆さん慣れすぎておりました。

 

しかし、現在の中央銀行はインフレ対策として経済引き締めモードにはいっているため、国債は購入していません。

 

そのため買い手が不足して国債の価格が金利の動き以上に下がってしまっているのです。

 

ではいつ国債を買えば良いのか?

 

それは単純に「株式相場が崩壊したら」が安全です。

 

 

国債の買い手は中央銀行が大きいですが、他にも保険会社や年金機構や銀行などのクジラも巨大な買い手です。

 

これらの大きな資金はリスクを極力取らず、1~2%の利益を求めて資金を移動します。

 

そんな彼らの選択肢ですが、極端にいうと、

「株式市場か、国際市場か」の2択なんですよね。(ほんと極端に言ってます)

我々が株で「日本電信にしようか、楽天にしようか」で迷うくらいの感じです。

 

動かす資金が大きすぎて、個別株などでの取引は無理なんですね。市場単位で売買しているんです。

 

で、さきほど言った「株式相場が崩壊したら」というタイミングですが、これはクジラが現在持っている株を手放して、その資金を国債に移動し始めると起こります。

 

国債市場全体のリターンと、株式市場全体のリターンを比べて、美味しい方に資金を移動させるんです。

 

僕らにとっては株の暴落が始まった!ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

ですが、クジラからみるとこれは単に資金の移動です。

 

株価暴落中に国債価格を見るとしっかり踏みとどまるので、「この暴落は株が売られまくってみんな死んじゃうぅぅぅぅ!!!」という目線ではなく、「株式市場から国債に資金が移動しているんだな」と気づければ、おのずと国債を買うタイミングがわかるのではないでしょうか。

 

ではでは