以前、うちの両親はこんな人です、というお話をさせていただきました。
最近わたしは本屋さんの子育て本コーナーに立ち寄ってみたりするのですが、「子どもへの声かけ」をテーマとした本ってとても多いですよね💭
翻って、子どものころ親からどんな言葉をかけてもらっていたかな…と考えたときに、「そういえばこういう言葉は言われなかったな」と思ったものがあります。
それは、わたしや弟のことを下げるような言葉。
「馬鹿だねぇ」
「だめじゃん」
「どうしてわからないの」
みたいなことを、冗談でも言われたことがないなぁ、と思ったのです。
それは家の中だけでなく、外でも同じでした。
子どものころ、授業参観などで友だちとそのお母さんと会った際、友だちのお母さんが「みおりんちゃんは本当にしっかりしてるねぇ。うちの子なんてほんとバカだから困っちゃう」みたいなことを話すのをよく目にしていました。
言われたその子もそれほど意に介しているふうでもなく、いつもの会話というような雰囲気。
当時それがわたしにとってとても不思議だったのを覚えています。本人の目の前で、バカだとか困るだとか言ってしまって大丈夫なのかな?わたしが親にそんなこと言われたら、きっとすごく落ち込むけどな…と、関係ないのにショックを受けていました。
わたしの両親は外で子どもの自慢はしないと決めていると言っていましたが、けなすようなこともまたしない人たちでした。
「お宅の子はすごいですねぇ」などと言われれば、「そんなことないですよ」くらいは言うものの、「全然です、ほんとこの子ダメダメで」みたいな卑下をすることはありませんでした。
人前で親から否定されたり卑下されたりしたことがないというのは、自己肯定感を形作るうえでとてもありがたいことだったな、と感じます。
親が「うちの子バカで〜」とか「いやいや、ほんとこの子たいしたことなくて〜」などと言っているのを目の前で見ていたら、「そうか、わたしってバカなんだ。親はそう思っているんだ」と意識に刷り込んでしまっていたと思うのです😥
親は家の外では最低限の謙遜だけをし、家の中ではよく褒めてくれたので、わたしは「親は自分のことを評価してくれている、(いい意味で)期待してくれているんだ」という楽観的な感覚だけをもつことができました。そのおかげで、いまも根本的な自己肯定感や自己効力感をもつことができています。まあ頻繁に落ち込むし、ダメダメな時期もあるけれど。笑
そんなわけで、まだ先のことかもしれませんが、いつか子育てをする機会に恵まれたらわたしも子どもにはそんなふうに接していきたいなぁ、などと思っている今日このごろです💭
今日の記事のようなお話を綴っています
