緊急帝王切開と言っても
超緊急と準緊急の二つがあります
超緊急というのは
胎盤早期剥離など
1秒でも早く、今すぐにしないと母子共に
命に危険がある場合
準緊急というのは
超緊急ほどの切迫さはないけれど
手術が必要な場合
私は準緊急の手術として準備が進みました
手術前に夫への病状説明と同意
スタッフと物販の準備など
その間
私は痛みが尋常じゃなくて
早くして早くしてと思っていました
やっと手術が始まり
背中から麻酔が入れられ
足が温かくなってきて
やっと痛みがなくなりました
あ、これで楽になった
そう思いました
そして間もなくして
子どもの泣き声が聞こえました
ほんの一瞬少し離れた所で
抱き上げられた息子を見た所で
記憶がなくなり
次に目が覚めた時には
手術室の隣の廊下で
ストレッチャーに乗っていました
目が覚めた瞬間から
痛みと寒気が襲い
痛い…寒いと繰り返していました
血圧60まで下がっています
と看護師さんの声が聞こえました
ぼんやりしていると
先生に手を握られ
胎盤早期剥離で大出血をしていました
輸血が必要なので
これから大きい病院へ搬送します
と説明を受けました
つまり
陣痛の度に首に巻きついた臍の緒が原因で
心音が下がってしまい手術をしたのですが
お腹を開けてみたら
胎盤早期剥離になっていた事が
分かったのでした
どこのタイミングで
胎盤早期剥離が生じたのか
はっきりとは分かりません
陣痛の痛みだったのか
胎盤早期剥離の痛みだったのか
それもよく分かりません
胎盤が剥がれていたのは
全体の10-20%程度
一般的な胎盤早期剥離な兆候は
見られていなかったことを考えると
胎盤が剥がれ始めてすぐに
手術をしたことになります
臍の緒が巻きついていなかったら
あのタイミングで
手術をすることはなくて
もっともっと症状が
進行していただろうと思います
私の母方の祖母は母が2歳の時に
胎盤早期剥離になり母子共に助からず
42歳で他界しています
今振り返っても
あの時、息子は苦しかったけれど
私を助けてくれたのだなと思いました
そして私は1人だけ
救急車に乗り大きな病院へ
転院搬送されたのでした