もしも、自分がガンだと宣告されたら。

 

生きるか死ぬかの選択肢で、

わらをも掴む思いで診てもらった医師に、

 

「抗がん剤をやれば治る確率が上がります」

 

と言われたら。

 

今の健康な自分は、万が一、ガンになっても、

抗がん剤だけは絶対にやらないと思っている。

 

だけど、今ある命があと3ヶ月とか数週間とか言われたら。

 

立派な白衣を着た先生に、

 

「やったほうがいいよ」

 

って言われたら。

 

人間の意志はそれほどにも強くないので、

最後の選択肢として、やってみてしまうかもしれない。

 

 

 

今日、1年ぶりにお見えになったお客様が

だいぶ痩せた感じでご来店になった。

 

「あらら、少し痩せました?お元気でした?」

 

「やっぱり痩せたわよね。いろいろあってね」

 

日本にしばらく帰っていたという彼女は、

私と目を合わせるのも申し訳ない感じで、ボソボソと話し始めてくれた。

 

「私、乳がんが再発しちゃったの」

 

ガンの陰に隠れることは簡単。

だけど、他人に自分の病気を暴露する勇気とはいかほどなのか。

 

 

だけどね、私は知っている。

 

「ガンは治るのですよ」

 

抗がん剤なんてやらなくても。

 

首のあたりが少しほっそりとなった彼女の表情は

この言葉で少し明るくなった。

 

 

ガンを宣告されると、これまでの人生が1分間で回想されるという。

 

それから、余命をどう過ごすか。

 

いろんな思いで頭が一瞬でいっぱいになって、

そして金銭的にも負担が増えて。

 

不安で心配で、夜も眠れない。

 

好きな食事も、お酒も、何もかもダメだと言われる。

 

それだけで、健常者も鬱になってしまうことだろう。

 

「大丈夫、大丈夫」

 

私は何度も彼女に言った。

 

 

以前、別の友達がガンになったと言っていた時も

彼女のボーイフレンドが暖かい笑顔で、

 

「大丈夫、大丈夫」

 

そう言っていたのを思い出したから。

 

「大丈夫、大丈夫」

 

そう言われると、本当に彼女は大丈夫になる、と思えたから。

 

 

人間は安心すること、楽しむこと、笑うこと。

これで本当はすべての病気をやっつけることができる。

 

だけど、不安で、悲しかったり、怒ったりする。

そんなストレスは万病の元になる。

 

 

 

「毎朝鏡を見るとき、自分に問いかけるんだ。

今日がもし人生最後の日だとして、

今日これからやろうとしていることをやりたいだろうか?」

「答えがノーの日が何日も続くようなら、他にやりたいことを探すべきだ。」


by.スティーブ・ジョブズ
 

 

 

亡くなってしまった彼の言葉が心に沁みる。

 

今の私にはパワーがある。

たくさんのお客さんを笑わせて、生きるパワーをあげたい。

 

大丈夫、大丈夫。

 

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