この前のマーケットでチキンを買った時の事。

チキン屋さんのおじさんが、


「近くだったらデリバリーするよ」


と、言ってくれていたのを思い出した。


マレーシアはこういう、野菜やお水、お酒なんかまで個人の業者が配達サービスを行ってくれるところが多々あるので、しようと思えば家に引きこもりで生活もできる。


手帳に挟んでおいた名刺を取り出して、携帯メッセージを送ってみた。


「この前、旧正月の時にチキンを買いに行きましたNikkiです。

明日、チキンを注文したいのですが。」


すぐに返事が来て、OKとの事。


さすが、チャイニーズ。レスが早い。


本当にこれは見習わないといけない。


例えば、日本だったら、電話世代の人はメールチェックしない人が多いし、SMSって何?みたいな人もいる。


今のスタンプ世代の人は、待ち合わせに遅れるシーン等があれば、ラインでスタンプぽんでメッセージを送り、電話本来の機能は果たさない。


それぞれの世代で、自分の世代にしかついていっていない。


だけど、ここマレーシアの人々は、一般電話よりも携帯電話が先に普及してしまったこともあり、老若男女、全ての世代が電話もSMSもフェイスブックもWeChatも対応できる人々ばかり。


彼らは常にオンなので、24時間の戦闘態勢。



さすがだ。


ビジネスに対する意気込みが違う。


「私は月曜日が休みなんだけど、チキン屋さんは開いているの?」


「お店は月に1日だけ休みだよ。」


すごい。




日本では、有給消化の奨励とか、ブラック企業がどうたらとか言って、休みの権利ばかりを主張しているような今日この頃。


時間を惜しむ事なく働いて技術を身に付けて、たくさん稼いで、海外旅行したいとか、豪勢なディナーをしたいとか、高級車を買いたいとか、今の若い世代の人は思わないんですってね。


って、全く一昔前の世代の感想を書くようになってしまったが、私たちアラフォーの世代はもっと肉肉しかったと記憶している。


煮物は冷めていくときに味がしみ込んでいくと言われるように、国家は発展してひと段落すると、そこから文化が生まれてくるという。


今の日本はその冷め始めた時代で、今まさに文化が生まれていればよいのだけれど。


外国に住んで傍から日本を感じる時に、冷めたままで何の味もない国になってきたような気がして、いつも不安に見つめている。






約束の15時に頼んでおいたチキンを持ってきてくれた。


鶏モモ4枚、胸肉2枚、レバーとなんこつ、そして、余った骨も皮も全部。

総重量2キロはあるかな。全部で25リンギ。約750円。


今日はおじさんはこれで仕事は終わりで、帰ったら夕ご飯を作るんだと言っている。


そして、家でビールを飲む瞬間が至福の時なんだとか。


他愛もない話をした後、おじさんは帰って行った。




私は、おじさんに聞きたかった事を忘れていた。


どうして、チキン屋さんになりたいと思ったのか。


親の後を継ぐためだったのか、自分で考えたのか、チキンが好きだとか、材料屋さんは安定するとか、いろいろ理由があると思う。



どうしてチキン屋さんなのか。



ペナンで成功している人と話すことは楽しい。


ペナンにはたくさんの成功者が集結しているから。





美容室に来られる子供さんに、将来何になりたいかと聞いてみることがある。


日本人のお子さんは残念ながら、高校生になっても何になりたいかわからないだけでなく、大学も親に決めてもらうという結果が多い。



一方、ローカルのお子さんに聞いてみると、実にユニークな答えが返ってくる。


それも、「レストランをやりたい」とか「お医者さんになりたい」、とかではなく、「お寿司屋さんの板前」とか、「外科医」とか、分野に特化している職業を答えてくる。


その理由も明確に教えてくれる。


この差はいったいなんなんだろう。


中国経済が崩壊だとか巷で騒がれているけれど、マレーシアは景気が良い。


何しろ、雰囲気が良い。



これから、いろんな職業の人に少しずつヒントと活力をもらいながら、私も頑張らなければ。



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