春節に向けて混雑している休み明けの火曜日。


今日は、予告なしの断水に見舞われた。



午前中はカラーお1人様とカットお2人様のご予約。


カットのおひと方も「やっぱりカラーもしようかな~」とおっしゃるので、

快くカラーもお受けした。


朝から、水の圧がちょっと弱いかな~と気になっていたんだけど、

おひとりのカラーが終わって、いざシャンプー台にご案内するとまさかの悲劇が!!


水圧が弱く、ちょろちょろと出ていた水も力尽きた感じでいくらマックスに蛇口をひねっても、一滴だに出てこなくなった。


ヤバイヨー!!



お客様を寝せたままで、自分は他の洗面台の蛇口をひねってみたり、あたふたいろんな蛇口という蛇口をひねってみるが、状況は変わらず。。。


水は一滴も出る気配はなかったが、私の額には大量の冷や汗が出ていた。

この冷や汗の水もほしかったくらい。



仕方なく、飲み水用のタンクの水をバケツに汲んでみた。お茶などを出すとき用に、常時お湯が沸いている状態。



これをちびちび使って流すしかない。



シャンプー台の下にバケツを置いて、その中にぬるま湯をためて、カップですくい少しずつお客様の髪の毛にかけていく。


日本の美容室でこんなことが起こったら、どういうクレームになるだろうか。


地肌にカラー剤が残らないように、少ない水を駆使しながら丁寧に誠心誠意、真心を込めて洗った。


カラー剤はかぶれのもとになる。

大切なお客様の地肌が傷ついては困る。


それから、カラーというものは刻一刻と色が変化するものなので、ある程度のスピードも要求される。


それから、もう一人のカラーのお客様も後に待機していらっしゃる。




全身に冷や汗を垂らしながらも、ペルーに行ったときのことを思い出していた。


海から帰ってきたら断水だった事。


そこでバケツ一杯に汲み貯めておいた水で砂のついた髪を洗い、

無事にトリートメントまでやったこと。


そのあとの扇風機の風の気持ち良かったこと。



もちろん、お客様にそんな話はできないが、ゆっくりそして速やかに、トリートメントの段階まできた。


不愉快な思いをさせているお客様に、少しでも気休めになればと思い、


「今日は全て、ミネラルウォーターで洗わせて頂きました。」


とだけご報告した。


意外や意外。


お客様はこの状況を楽しんで?おられたようだ。


「ミネラルウォーターシャンプーなんて、なんだか贅沢ね!」


「マレーシアだからね。」


「突然の断水や停電はあたりまえよね。」


トリートメントが終わって、シャンプー台から起こされたお客様は笑ってそうおっしゃった。


ここに住んでいると、同志というか、みんなたくましくなる。



ありがたい。


本当にありがたい。



確かに、この突然の断水は自分のせいじゃないのだけれども、この場所にお店を出してやっている以上、全てが経営者の責任。


後で聞いた話、近くで工事をやっている際に、謝って水道管まで掘ってしまい、その復旧作業に時間を要したらしい。


その断水騒動も、午後のお客様をお迎えする頃には無事に収束した。


お店側に非はないのだけれど、うちのお店を選んでせっかく来てくださったお客様が不快な思いをしたのは紛れもない事実。




以前にお客様から聞いた話。


とある海外のお寿司屋さんでたくさんのお客様が食事をされていたその中での停電。


従業員や経営者がお客様に全く謝ることはなく、自分のところにろうそくを置き、もくもくと料理を作っていたという。


無事にその後、電気は復旧するが、お帰りの際にもその停電の事も何も言及されなかったという。



海外では(マレーシアでは)停電はよくあること。


「馴れ」、というものは海外で暮らしていくには大事なこと。

だけど、一方では本当に怖いもの。



本日の件は、お客様は笑って許してくれた。


そんな寛大な気持ちが海外では必要とされる。


だけど、サービスを提供する側としては、その笑顔に甘えてはいけない。



こんなマレーシアの理不尽な仕打ちに、時に心折れそうになるけれど、励ましてくれるのはいつもお客様。


大事に、大事にしていきたいと思う。


今日もご来店、本当にありがとうございました!!




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