カンクンまではアメリカン航空でダラスまで約10時間。それから乗り継いで3時間。長い長いフライトの後は空港からシャトルバスに乗って約20分。カンクンのビーチが近づいてくる。
右手の窓に海が見えてきた。
青い。とっても青い。なんと表現したらよいのか。本当に綺麗なものを見たときは、人間はびっくりするものだと思った。バスの座席からひっくり返りそうになるくらい綺麗な海。この海の色は本当に今でも忘れられない。この色は写真でも伝えられない。
前に中米のニカラグアの街でふと夜空を見上げた時も、その星のすごさにびっくりしたことがある。公害と光害のないところでのあの不思議な空間。
この驚きは実際に足を運んで見て頂きたい。
今回は添乗員の当時仲良しだった同僚Nちゃんとと、そして妹夫婦と一緒に来ていた。
妹夫婦はあまり休みが取れないとの事で、泣く泣く1週間で帰ってしまった。本当に日本人の旅は短いものだ。
そして私はNちゃんと一緒にあと1週間をこのカリブ海でのんびり過ごす。
Nちゃんは南のコスメルへ行きたいと言い、私は北のホルボックス(ホルボシュ)島に行きたいというので、それぞれ一泊で出かけることにした。
急遽決めたお互いの一泊旅行。
明日からのホテルどうしよう。予算は1泊50ドルまで。ネットに出ているのは、大体80~120ドルばかり。1人だし、そんなにゴージャスなホテルでなくていい。
う~ん、現地について飛び入るか。でもその方が高くなるかも。
う~ん、あった!1泊40ドル。なかなかいいじゃない?でもこれ、ネット予約がクリックできない、ってことで電話してみた。
「Hello, you speak English?」
「No,No~」
なに~!スペイン語のみ!しかしこれを逃せばビールの予算はもはやない。
添乗中に培った知ってる限りのスペイン語を並び立てる。
「あい、あびたしお~ん、ぽる うん の~ちぇ?」
「Si Si!」
通じた!
「み のんぶれ Nikki」
「お~け~、くあれんた どられす あすたまにゃ~な~」
ガチャ!
よし、これで予約は完了(?)。
1泊分の洋服と洗面用具などの最小限の荷物をビニール袋に入れ、でっかいスーツケースはカンクンのホテルへ預けていく。よし、これでいざとなったら走って逃げることもできる。
翌朝、1日に2本しかないチキラ行きのバスターミナルへ。
料金は約700円。所要3時間。バスは意外と快適でクーラーもあり、車内は流石ラテン系、サルサとメレンゲがガンガンかかっていた。車内にトイレはないのにノンストップ。
日本だったらとっくに労働違反。
日本のツアーのお客さん同行だったらとっくにクレーム、なんて考えながら。
そんなバスは快走でチキラに到着。
それまでのカンクンの華やかさからはかけ離れた、椰子の葉屋根の長閑で素朴な街。
これが本当のメキシコか!
それから船に30分揺られ(約100円)どんぶらこ~とホルボックス島に到着。
船を降りると
「タクシー?」
と麦わら帽子の髭おじさんが駆け寄ってくる 。
「いくら?」
「5ペソ。(約50円)」
「乗る乗る!」
タクシーといってもゴルフカートのようなのに相乗りだった。
「どこまで?」
「Mawimbiっていうホテルよ」
「Si Si!」
アスファルトの道路はなく、白砂の道だったせいか街が明るい。
途中、アルマス(中心)広場らしいところを通る。
野良犬のチワワがあちこちで昼寝している。
メキシコにはチワワという地名があるくらいチワワが野良犬としてたくさん放浪している。チワワは北アメリカ原産。ちなみにメキシコはよく南米と勘違いされるが、北米である。地図をよく見てみよう。
そんな中、白髭のおじさんのタクシーはホテルに到着。
「ホテル着いたよ、ここMawimbi」
麦わらおじさんに50円を払ってゴルフカートを降りる。
まあ、なんて素敵!予想以上に可愛らしい外観だった。レセプションには誰もいない。
「おら~」
「・・・」
「おら~」
「Si~!」
白人系の女性が出てくる。
「もしかしてラウラさん?」
「シー!トゥーNikki!?」
お、覚えてるー。昨日の電話のこと。良かった~、これで今日の晩酌代確保。
そうするとラウラさんの質問攻めが始まる。
「アナタハメキシコ人?ワカッタ、ロスに住んでる中国人!エー!?ニホンジンニハミエナイ、クロイ、モレ-ナ」
うるさいよ。
そういうラウラはメキシコに長く住んでるイタリア人だそうだ。イタリア人は概して話が長い。
「早く鍵をちょうだい。カンクンからずっとトイレを我慢してるんだ~。」
「OK~40エーンです」
「え?1泊40円でいいの?」
「日本の40円っていくら?」
「4ペソくらいかな?」
「お~No!No!」
大笑いする二人。
そしてやっと便器にありつけた。
お部屋の中はセンス抜群。コーディネートといい色使いといいさすがイタリア人だと思った。イタリアのマテーラという街の洞窟住居に似ていた。ビーチのハンモックやカウチベッドも不揃いだけど自然だった。
私もこんなペンションをしたい。
夢がますます広がる空間の中で、鈴虫の音色に静かな夜を迎えた。
あれから10年以上経った今も、将来はビストロを併設したペンションをしたいと思っている。

*チワワを抱く少女
右手の窓に海が見えてきた。
青い。とっても青い。なんと表現したらよいのか。本当に綺麗なものを見たときは、人間はびっくりするものだと思った。バスの座席からひっくり返りそうになるくらい綺麗な海。この海の色は本当に今でも忘れられない。この色は写真でも伝えられない。
前に中米のニカラグアの街でふと夜空を見上げた時も、その星のすごさにびっくりしたことがある。公害と光害のないところでのあの不思議な空間。
この驚きは実際に足を運んで見て頂きたい。
今回は添乗員の当時仲良しだった同僚Nちゃんとと、そして妹夫婦と一緒に来ていた。
妹夫婦はあまり休みが取れないとの事で、泣く泣く1週間で帰ってしまった。本当に日本人の旅は短いものだ。
そして私はNちゃんと一緒にあと1週間をこのカリブ海でのんびり過ごす。
Nちゃんは南のコスメルへ行きたいと言い、私は北のホルボックス(ホルボシュ)島に行きたいというので、それぞれ一泊で出かけることにした。
急遽決めたお互いの一泊旅行。
明日からのホテルどうしよう。予算は1泊50ドルまで。ネットに出ているのは、大体80~120ドルばかり。1人だし、そんなにゴージャスなホテルでなくていい。
う~ん、現地について飛び入るか。でもその方が高くなるかも。
う~ん、あった!1泊40ドル。なかなかいいじゃない?でもこれ、ネット予約がクリックできない、ってことで電話してみた。
「Hello, you speak English?」
「No,No~」
なに~!スペイン語のみ!しかしこれを逃せばビールの予算はもはやない。
添乗中に培った知ってる限りのスペイン語を並び立てる。
「あい、あびたしお~ん、ぽる うん の~ちぇ?」
「Si Si!」
通じた!
「み のんぶれ Nikki」
「お~け~、くあれんた どられす あすたまにゃ~な~」
ガチャ!
よし、これで予約は完了(?)。
1泊分の洋服と洗面用具などの最小限の荷物をビニール袋に入れ、でっかいスーツケースはカンクンのホテルへ預けていく。よし、これでいざとなったら走って逃げることもできる。
翌朝、1日に2本しかないチキラ行きのバスターミナルへ。
料金は約700円。所要3時間。バスは意外と快適でクーラーもあり、車内は流石ラテン系、サルサとメレンゲがガンガンかかっていた。車内にトイレはないのにノンストップ。
日本だったらとっくに労働違反。
日本のツアーのお客さん同行だったらとっくにクレーム、なんて考えながら。
そんなバスは快走でチキラに到着。
それまでのカンクンの華やかさからはかけ離れた、椰子の葉屋根の長閑で素朴な街。
これが本当のメキシコか!
それから船に30分揺られ(約100円)どんぶらこ~とホルボックス島に到着。
船を降りると
「タクシー?」
と麦わら帽子の髭おじさんが駆け寄ってくる 。
「いくら?」
「5ペソ。(約50円)」
「乗る乗る!」
タクシーといってもゴルフカートのようなのに相乗りだった。
「どこまで?」
「Mawimbiっていうホテルよ」
「Si Si!」
アスファルトの道路はなく、白砂の道だったせいか街が明るい。
途中、アルマス(中心)広場らしいところを通る。
野良犬のチワワがあちこちで昼寝している。
メキシコにはチワワという地名があるくらいチワワが野良犬としてたくさん放浪している。チワワは北アメリカ原産。ちなみにメキシコはよく南米と勘違いされるが、北米である。地図をよく見てみよう。
そんな中、白髭のおじさんのタクシーはホテルに到着。
「ホテル着いたよ、ここMawimbi」
麦わらおじさんに50円を払ってゴルフカートを降りる。
まあ、なんて素敵!予想以上に可愛らしい外観だった。レセプションには誰もいない。
「おら~」
「・・・」
「おら~」
「Si~!」
白人系の女性が出てくる。
「もしかしてラウラさん?」
「シー!トゥーNikki!?」
お、覚えてるー。昨日の電話のこと。良かった~、これで今日の晩酌代確保。
そうするとラウラさんの質問攻めが始まる。
「アナタハメキシコ人?ワカッタ、ロスに住んでる中国人!エー!?ニホンジンニハミエナイ、クロイ、モレ-ナ」
うるさいよ。
そういうラウラはメキシコに長く住んでるイタリア人だそうだ。イタリア人は概して話が長い。
「早く鍵をちょうだい。カンクンからずっとトイレを我慢してるんだ~。」
「OK~40エーンです」
「え?1泊40円でいいの?」
「日本の40円っていくら?」
「4ペソくらいかな?」
「お~No!No!」
大笑いする二人。
そしてやっと便器にありつけた。
お部屋の中はセンス抜群。コーディネートといい色使いといいさすがイタリア人だと思った。イタリアのマテーラという街の洞窟住居に似ていた。ビーチのハンモックやカウチベッドも不揃いだけど自然だった。
私もこんなペンションをしたい。
夢がますます広がる空間の中で、鈴虫の音色に静かな夜を迎えた。
あれから10年以上経った今も、将来はビストロを併設したペンションをしたいと思っている。

*チワワを抱く少女
*Mawinbi外観
*お部屋の中

